学習中の言語を使って会話をするのは楽しいものですが、誰もが経験するのが、会話中の「脳フリーズ」。自分の考えを言い表そうとしている最中に、突然正しい文法を使っているかどうかが気になってしまい、もはやそれしか考えられず会話はストップ、刻々と過ぎていく無言の時間を前にあなたの緊張も最大限に達する...😖

そんな時には、より単純な構造の言い回しに頼りましょう🙌 複雑な文章構造を避け、よりシンプルな表現で済ませるコツがあるんです!

というわけで今回のブログのお題は「英文法で悩んだときに頼れる言い回し」。今すぐ自信を持って話すための、4つのハックを伝授します!

英文法ハック#1「...right?(...ですよね?)」

英語の付加疑問文は、非常に使い勝手の良い言い回しです。付加疑問文とは、既に述べた情報を確認するために文末に「... don’t you?(...しませんか?)」または「... is it?(...ですか)」のようなフレーズをくっつける構文のことです。よく使われる一般的な言い回しではありますが、前の文の形に合わせ、いろいろに変化させなければならないというややこしさがあります。

ただし、悩まずに一瞬で付加疑問文を作れるハックがあります。それは「right」という素晴らしい単語です!「...right?」を文末に付け加え、疑問文であることを意識してイントネーションを上げ調子にすれば、どんな肯定文も、付加疑問文に早変わりです!

Your sister is a doctor, right?(あなたのお姉さん/妹さんはお医者さんですよね?)
Zari likes romance novels, right?(ザリは恋愛小説が好きだよね?)
They’ve been to Thailand before, right?(彼らはタイに行ったことがあったよね?)

そして「...right?」の場合、他の英語の付加疑問文とは違って動詞を一切使っていないため、「直前の文がhas goneだったからhasn’tを使わなければ...」などと思い悩む必要はありません!

英文法ハック#2「a lot of(沢山)」

「much」と「many」の使い分けも、英文法の難しいところです。例えば、「I didn't buy much bread(パンをあまり沢山は買わなかった)」と言う一方で「I didn't buy many things(あまり沢山の物は買わなかった)」と言ったりします。

その違いは、名詞(パンや物など)を一つひとつ数えられるかどうかですが、会話の進むスピードにあわせて素早く判断できるようになるには、かなりの練習が必要です。そこで、ハック#2の登場👀…「a lot of」 という言い回しなら、数えられる名詞にも数えられない名詞にも、タイプを問わず使えるんです!

They didn’t ask a lot of questions.(彼らは、沢山の質問はしなかった。)
Bea has a lot of work this week.(ビーは今週、沢山の仕事を抱えている。)
Did Junior eat a lot of chips?(ジュニアはポテトチップを沢山食べたかい?)

もう1つの利点は、肯定文、否定文、疑問文を問わず、あらゆる構文で「a lot of works(沢山の仕事)」ができることです。どんな役でもそつなくこなす、文法界のマルチタレントだと思ってください!

英文法ハック#3「please(お願いします)」

英語でスムーズに会話するには、礼儀にかなった依頼の表現も沢山(もう覚えましたよね、「沢山=a lot of」です!)覚える必要があります。例えばカフェでオーダーするには「Can I get a large coffee, please?(ラージサイズのコーヒーをもらえますか?)」や「Could you give me another napkin, please?(もう1枚ナプキンをもらえますか?)」といった表現が必要になりますよね。

でも、日常会話では必ずしも教科書通りの構文を使う必要はありません。そこでハック#3は、おなじみの「please」です。笑顔で「please」と付け加えれば、一言だけの短いフレーズでも、ぶっきらぼうに響くことはありません。

Hi! A large coffee, please!(ラージサイズのコーヒー、お願いします!)
Another bag, please!(袋をもう1つ、お願いします!)

より込み入ったお願いをするには、もっと長いフレーズが必要となるかもしれませんが、このような単純な依頼には、「please」だけでも十分です。

英文法ハック#4「really」を強調に使う

英語はときに、理屈では説明できないことがあります。例えば「The building is very big(そのビルはとても大きい)」とは言えますが「The building is totally big(そのビルはまったく大きい)」とは言えません。その一方で「The building is totally enomous(そのビルはまったく巨大だ)」とは言えますが「The building is very enomous(そのビルはとても巨大だ)」とは言えません!

この理由は、使う形容詞が「普通の特性」なのか、それとも「極端な特性」なのか、ということです(「大きい」ことは「普通」の範疇にありますが、「巨大」となると「極端」ですね)。とはいえ、発展途上の言語で会話をするときには微妙すぎるこの違い、何とかならないものでしょうか?

そこでハック#4は「迷ったらreallyを使う」。万能選手「really」は、あらゆる形容詞を適度に強調してくれて、不自然に聞こえることもほとんどありません。

That’s a really big building.(あれは、結構大きなビルだね。)
Wow, that building is really enormous!(うわっ、あのビルは実に巨大だ!)
Vikram’s sandwich looks really good.(ヴィクラムのサンドイッチは、なかなか美味しそうだ。)
Oscar’s pasta looks really amazing!(オスカーのパスタは、素晴らしく美味しそうだ!)

時にはちょっとラクして、学習の過渡期を乗り切ろう!

英文法の多くの(=a lot of)項目をマスターするのは、とても(=really)大変なことです。目標への道のりでちょっと迷ってしまったら、これらのハックに頼ってみてください!