留学にはどの程度の「アカデミック・イングリッシュ(学術的な英語)」が必要とされるのでしょうか?正確に答えるのは難しいのですが、アカデミック・イングリッシュを適切に使えることは、大学や大学院で学ぶために欠かせない要素です。
アカデミック・イングリッシュとは?
アカデミック・イングリッシュは、高等教育の場で、様々な学術的テーマについて理解し、読み、書き、話すために使われる英語を指します。日常生活の中で自分の考えを言い表すのであれば「Totally!」のようなスラングや、完結していない文章(主語や動詞のない文章)、文法から外れた口語表現(前の2つもこれに含まれるかもしれません!)を使うことは特に問題ありませんが、アカデミック・イングリッシュではよりフォーマルで、文法にきちんと従った表現が要求されます。たとえば、会話では普段「gonna」や「wanna」という省略形を使っていても、論文やレポートでは「going to」または「want to」と書くべきです。
非英語圏からの留学生の多くは、Duolingo English Testのような英語能力テストを受け、アカデミック・イングリッシュを使いこなせることを大学に証明する必要があります。
アカデミック・イングリッシュを身につけるメリット
アカデミック・イングリッシュのスキルが高いからといって、自動的に良い成績がもらえるわけではありませんが、学習の成果を上げ、留学生活をより豊かなものにするのに役立つことは間違いありません!アカデミック・イングリッシュを学ぶ主なメリットをいくつか挙げてみましょう。
講義や教科書、その他の教材を深く理解できる。
大学の講義や教科書はただでさえ情報量が多く、読むだけでも一苦労です。多くの学生は、新しい教材を理解し、授業のペースについていくために図書館で何時間も費やしています。アカデミック・イングリッシュをしっかり身につけておけば、そのぶん授業中に理解できることが多くなり、結果的に教科書を何時間もかけて読み直す必要はなくなります!
より積極的に授業に参加できる。
大学の教授は質問を歓迎し、学生にディスカッションへの参加を勧めるものです。なぜならディスカッションは、互いに学び合い、内容を理解したかどうかを確認するのに最適な方法だからです。共同作業の中で有意義な学びが得られることはよくあり、アカデミック・イングリッシュに慣れておけば、自信を持って参加できるだけではなく、自分の考えをより明確に表現でき、授業から得られるものも多くなります!
提出物の質が上がる。
専攻が何であれ、学生は在学中、たびたび課題を提出することになります。理論を分析したり、学術的な情報源を使って論証し裏付けを行ったり、重要な概念を要約したりと、さまざまなテーマが与えられるはずです。これらの課題は、議論や分析の質や、自分の考えを論理的かつ批判的に記述する能力など、さまざまな観点から評価されます。そのため、質の高い論文やレポートを作成するには、知識に加えて高度なアカデミック・ライティング・スキルが必要となります!
アカデミック・イングリッシュに慣れる方法
教科書を読む。
教科書は読み物として必ずしも楽しいとは限りませんが、学術的な語彙に親しむには最適です。自分のペースで読み、初めて見る単語や表現があれば調べ、納得のいくまで読み返してみましょう!
アカデミック・イングリッシュを聞く。
教授によっては、授業の前に録音した講義を提供してくれることがあります。可能なかぎり事前に聞いて予習をし、質問を書き留めておくと良いでしょう。また、講義を録音する許可を得て、復習に活用することも検討しましょう。
学習のグループを作る。
友人やクラスメートと一緒に勉強することには多くのメリットがあり、アカデミック・イングリッシュの運用能力も向上させてくれます。ディスカッションをする、アイデアを共有する、またはお互いのレポートを読んで感想を言い合ったりするなど、いろいろな方法が考えられます。
助けを求める。
多くの大学にはライティング・センター(学術的な目的で文章を書く力を向上させることを目的とした組織)があり、学生なら誰でもサポートやアドバイスを受けることができます。アカデミック・イングリッシュというスキルを獲得するには、誰でも練習が必要なのだということを、忘れないようにしてください。英語を母語とする学生ですら、アカデミック・イングリッシュに初めて直面したときには、悪戦苦闘するものです!恥ずかしがらずにどんどんサポートをお願いしましょう!
留学を考えたことがあるのなら...
アカデミック・イングリッシュという英語の姿を理解することは、勉強に役立つ、自信がつくなど、多くのメリットをもたらします。そして留学は、世界を見て体験する貴重な経験です!ぜひチャンスをみつけ、チャレンジしてみてください!
Duolingo English Testのブログ(英語)のほうでも、アカデミック・イングリッシュや英語能力テストに関する記事を多数掲載しています!