職場で聞く英語は、学校や家庭で使う英語とはずいぶん違います。ときには「これ、本当に英語?」と疑いたくなることも!一見ビジネスとは何の関係もなさそうな慣用句や言い回しが、世界中の会議で毎日飛び交っています。

そこで今回のブログでは、まぎらわしいけれども超便利な「ビジネスで使われる表現」を14個、一挙にまとめました!

Touch base(連絡を取る)

英語には多くのスポーツを使った例えがありますが、この「touch base」という表現は野球に由来しています。野球では、走者は各塁に触れなければ得点できません。ビジネスでも、成功するためには定期的に相手に連絡する(make contact)、またはコミュニケーションを取る(communicate)必要があります。

Circle back(後で戻る)

Circle back」は、あるトピックに別の時点で戻る(return to a topic at another point in time)ことを意味します。何かについて十分に議論する時間がない場合や、議論が行き詰まった場面でよく使われます。

Good to go(準備OK)

この短い一言は、何かを始める準備ができている(ready to start doing something)ことを意味します。必要なものは揃い、いつでも始められますよ!ということです。

Sync(すり合わせる/すり合わせ)

sync」という言葉(「sync up」という言い方をすることもあります)は、「synchronize」の略で、2つ以上のものが同調することを意味します。ビジネスの世界で「sync」は、同僚との情報共有や調整(re-connecting and re-aligning with colleagues)のプロセスを指す言葉として使われます。「sync about something(何かについて同期する)」のように動詞として使うことも、「let’s chat in our next sync(次の同期で話そう)」のように名詞として使うこともできます。

Sunsetting( 廃止/終了)

特にビジネスの世界では、計画的な廃止や終了(planned cancellations or endings)は、ネガティブな印象がついて回ることがよくあります。そのために「sunsetting(日が沈むこと)」という、まるで詩のような表現が好んで使われます!

Loop someone in(~さんを含める)

「looping someone in」は、その人に対し常に情報共有しておく(keep them informed)ことを意味します。これから何らかの変更や新たなアクションを行うというときに「~さんにも共有しておいてね」というニュアンスで、この表現がよく使われます。

All hands on deck(全員で総力を挙げて)

「AHOD」という略語で表されることもある「all hands on deck」という慣用句。全員(all hands)がデッキで(on deck)支援体制に入れ(be available and ready to assist)という意味です。興味深いことにこの言い回しは航海用語を起源としていて、デッキとは文字通り船の甲板を表し、緊急対応のために全船員を召集する際に使われるものです。

We’ll have to punt this(次善の策を練るしかない)

またしてもスポーツ起源の言い回し。アメリカンフットボールでパント(punting)は、劣勢の時に使う奥の手を意味しますが、ビジネスでは何かをあきらめたり、優先順位を変えたり(give up or reprioritize something)せざるを得ないときに、この「we’ll have to punt this」という表現が使われます。

Flesh something out(~を肉付けする)

「flesh」の本来の意味は身体の皮膚と骨の間にある「肉」ですが、「flesh something out」という表現は、細部を肉付けすることによって何かをより具体化する(make something more complete by adding details)必要があるときに使われます。

Think outside the box(既成概念に捕らわれない)

この古典的な「think outside the box」という言いまわしは、創造的または革新的な方法で考えること(think in a creative or innovative way)を意味し、ビジネスに語学学習にも役立つ素晴らしい資質を指します!

There’s no need to reinvent the wheel(車輪を再発明する必要はない)

ここでの「車輪」は比喩であり、人類の偉大な発明のひとつであることから「既存の方法や技術」を表しています。この「there’s no need to reinvent the wheel」という慣用句の意味は、既存のアイデアが既にあるのだから一から作り直す必要はない、それより既存のアイデアをうまく使おうじゃないか(take a previously existing idea and build from it rather than change it completely)、ということです。

Get your ducks in a row(お膳立てする)

多忙なビジネスパーソンの生活には、「get your ducks in a row(アヒルを一列に並べる)」スキルが必須です!ここでの「duck(アヒル)」は、タスクやスケジュールを指しています。これらがきちんと整理され(organize all your tasks and schedule)、カルガモ親子のように整然と目的地に向かうところを想像してみてください。

Bite the bullet(嫌だけど我慢する)

bite the bullet(弾丸を噛む)」には、いかにも痛そうな響きがありますね。その通り、この表現は「できれば避けたいが、せざるを得ないからする(do something unpleasant usually because you have to)」という意味です。ここで紹介した言い回しも、この際「bite the bullet」して覚えてしまいましょう!

Put something on the back burner(~を後回しにする)

「back burner」とはコンロの奥のほう、つまり、通常あまり使わない部分を指します。そのため「put something on the back burner(コンロの奥に~を置く)」とは、何かを一時保留にしたり、あるいは後回しにしたりすること(put something on hold or consider doing it later)を意味します。

英語学習の記事はCircle backしてね(読み返してね)!

ビジネスで使う表現をこれだけ増やせたら、ずいぶんと表現が豊かになるのではないでしょうか?これで次の会議はバッチリ決まること間違いなし!