人生初のチェックメイトを狙う初心者から、グランドマスターを目指すトッププレイヤーまで、チェスは誰もが一つになれる世界共通言語。まるで異世界のようなチェスの街や、ミッドセンチュリーの熱狂をそのまま形にしたようなホテルなど、ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』の主人公になった気分で旅したくなる7つの聖地を集めました。

さあ、チェスの腕を磨いて荷物をまとめたら、世界を巡るチェスの旅へ出発です!

1. ミズーリ州セントルイス:チェスの都

セントルイスが「世界のチェスの首都」と広く称されるのには、それだけの理由があります。世界チェスの殿堂の向かいに位置するセントルイス・チェスクラブは、ただの建物ではありません。世界屈指の最先端テクノロジーを誇る拠点でありながら、講義やキッズプログラム、あらゆるレベルのプレイヤー向けのクラスも開講しています。しばらく滞在していれば、ヒカル・ナカムラやファビアーノ・カルアナといったレジェンドたちが普段着で盤を囲む姿を目撃できるかもしれません。チェスで頭を使ってお腹がすいたら、敷地内にあるチェスをテーマにした「キングサイド・ダイナー」へ。ここでの食事は、間違いなく「勝利の一手」になるはずです!

2. 21c ミュージアムホテル(ケンタッキー州レキシントン):ミッドセンチュリーの夢

もしあなたがドラマ『クイーンズ・ギャンビット』をきっかけにチェスにハマった一人なら、21c ミュージアムホテルは絶対に外せません。ここでは、作中の主人公である天才チェス少女ベス・ハーモンの名前を冠した「ハーモン・ルーム」に実際に泊まることができます!Netflixの大ヒット作へ敬意を表したこのお部屋は、アメリカのミッドセンチュリーモダンなデザインが詰まったまさにタイムカプセル。ヴィンテージの調度品やこだわりの壁紙が、ドラマの持つレトロポップな魔法の世界へと引き込みます。そして一番の目玉は、枕の上に広がる光景。ベスが天井に見るあの「幻覚」をアートで再現した、巨大なチェス盤のインスタレーションが天井に設置されているのです。天井に夢中になりすぎて、寝不足にならないように気をつけてくださいね!

3. ハイド・パーク(オーストラリア、シドニー):太陽の下で楽しむ巨大チェス

小型犬並みの重さがある駒なんて、見たことがありますか?シドニーの中心部では、チェスはただの卓上ゲームではなく、活気あふれるストリートスポーツ。ハイド・パークにある伝説の巨大チェス盤では、駒が大きすぎるあまり、一手進めるごとにちょっとした筋トレが発生。ローカルたちも気軽に勝負を受けてくれますが、オーストラリアの眩しい太陽の下、巨大なクイーンを担ぐ覚悟が必要です。チェスで脳トレと筋トレを同時にできるなんて、一石二鳥(?)かもしれません!

4. メディシンハット公立図書館(カナダ、アルバータ州):世界最大のチェスセット

どんなに素敵なチェスセットを持っている人でも、これを見たら驚くはず。カナダのメディシンハット公立図書館には、なんと世界最大のチェスセットがあるんです!技術と職人技の粋を集めて作られたこのチェスセット、キングの高さは約1.2m、セット全体の重さは小型車1台分にも及びます。ゲームの幕開けから、文字通りヘビーな戦いが楽しめます。勝負のスケールをぐっと引き上げた、最高の写真映えスポットを探している旅行者なら、絶対に見逃せない場所です。

5. ワシントン・スクエア・パーク(ニューヨーク):「ハスラー」たちの聖地

あの伝説の王者ボビー・フィッシャーも、かつてここで盤を囲みました。ワシントン・スクエア・パークは、目にも留まらぬ速さで駒を操る「チェス・ハスラー」たちが集まる聖地。東海岸トップクラスの早指し名手たちに真剣勝負を挑める、まさにニューヨークのストリートカルチャーが息づく場所です。必要なのは、数ドルの参加費と、たっぷりの自信、そして相手をちょっと動揺させるような「煽り文句」。ここでの対局はスピーディーで、賑やかで、びっくりするほどエキサイティングです!

6. ル・ダミエ・ドゥ・ロペラ(パリ):「グランドマスター」御用達のブティック

パレ・ガルニエ(ガルニエ宮)の近くを散策するなら、古書の香りと磨き上げられた木製家具の香りに誘われて、「ル・ダミエ・ドゥ・ロペラ」へ立ち寄ってみてください。1970年代以来、この小さな専門店は、定番のスタントン・チェスセットから手彫りの希少な一点物まで、あらゆるアイテムを取り揃え、パリのプレイヤーたちを支え続けてきました。ヴィンテージのチェスクロック、フランス語で書かれた最新の戦術書、あるいは美しい大理石のボードなど、お目当てが何であれ、店内には古き良き魔法の世界のような空気が漂っています。本物志向のあなたにぴったりな、本格的な一品が見つかるはずですよ。

7. マロースティカ(イタリア):「人間チェス」が繰り広げられる街

2年に一度、イタリアの風情ある街マロースティカの中央広場は、命を吹き込まれた巨大なチェス盤へと姿を変えます。これが、かの有名な歴史絵巻「パルティータ・ア・スカッキ(人間チェス大会)」です。この演劇さながらの伝統が始まったのは1454年のこと。2人の貴族が領主の娘にプロポーズする権利をかけ、血を流す決闘ではなく、チェスの対局で白黒つけようとしたのがきっかけでした。現在では、豪華絢爛なルネサンス時代の衣装に身を包んだ何百人もの市民が「生きた駒」となり、トランペットと太鼓の響きとともに大理石の広場を動き回ります。キャンドルの光に浮かび上がるその壮大な光景は、チェスが単なるゲームを超えた、至高のパフォーマンスアートであることを教えてくれます。

さあ、チェス旅の計画を始めましょう!

本格的な戦術を磨きにいく旅でも、アプリのオスカーとの対局の合間にふらっと立ち寄る旅でも、今回ご紹介したスポットなら最高の思い出になること間違いなしです。

あなたが一番「行ってみたい!」と思ったのは、どの場所でしたか?