英語を学習していると、かなり早い段階で色を表す言葉について学びます。色は、服装を描写したり、天気や、さらには感情について話したりするのにも欠かせない言葉です!また、英語には色の名前を使ったイディオムも多くあり、上級の学習者もより繊細な表現を身につけることができます。

これから、英語の基本的な色の名称とそれらを使った言い回し、そして色を表す英語に関するいくつかの面白い知識をご紹介しましょう!

英語の色

英語の基本的な色の名称は次の通りです。

英語 日本語
black 黒色
white 白色
red 赤色
blue 青色
green 緑色
yellow 黄色
orange 橙色/オレンジ色
purple 紫色
brown 茶色
gray/grey 灰色/グレー色
pink 桃色/ピンク色

上記の色の名称は、基本的に英語圏全体で共通ですが、灰色/グレーだけは国によってスペルが違います(ただし発音は同じです!)。米国では「gray」が標準的なつづりですが、英国を含む他のほとんどの国では「grey」が使われています。

また、日本語と同じように、英語にも色の濃淡を表す言い方があり、明るい/薄い色合いにはlightを、濃い/暗い色合いにはdarkを使います。

例えば、ヴィクラムのベルトは「dark blue(濃い青/紺色)」、本の上に置いてあるマグカップは「light pink(薄いピンク色)」に「dark pink(濃いピンク色)」のロゴが入っていると言い表すことができます。また、色をより正確に伝えたいのであれば、ヴィクラムのベルトは「navy(ネイビー)」、シャツは「magenta(マゼンタ)」のように表現することもできます。

Duolingoキャラクターのヴィクラムが、高く積まれた本のバランスを取りながら持っているカラフルなイラスト。本の山の上にはナンバー1と書かれたコップがあり、その中にはペンと鉛筆が入っている。

色を使った英語イディオム

また、英語には色彩の比喩的な用法もあります。これらの意味は、日本語での色のイメージとは異なることがあり、また色のとらえ方が言語によって違うこともあります(たとえば英語では緑色にあたる信号を、日本語では「青信号」と呼びます)。

以下に、色を表す言葉を使った、よく使われる英語イディオムを紹介します。

英語イディオム 日本語で直訳すると... 意味
white as a sheet シーツのように白い 恐怖や動揺などにより、顔が蒼白になること
white lie 白い嘘 例えば誰かの気分を害さないようにするなどの理由で、罪のない嘘をつくこと
red flag 赤い旗 懸念や警戒心を生じさせるもの
to see red 赤を見る かんかんに怒っている
to catch someone red-handed 赤い手の人物を捕まえる 誰かを、犯罪を行っている最中に(現行犯で)捕まえる
to paint the town red 町を赤く塗る 出かけた先で豪遊する
to feel blue 青い気分である 悲しい、または欝々とした気分である
out of the blue 青から出た 青空から急に雷が落ちるように、何の前触れも説明もなく突然起こること(日本語だと「青天のへきれき」に相当します)
once in a blue moon 青い月で一度 ごくまれであること
green with envy 妬ましさで緑色になっている 嫉妬している、またはうらやましがる
to give the green light 緑色信号を出す 物事を先に進める許可を与えること
The grass is always greener (on the other side). 向こう側の芝生はもっと緑だ 日本語の「隣の芝生は青い」と同じことわざです!
yellow bellied 黄色の腹をした 臆病な、または怖がりの(人)
yellow journalism 黄色のジャーナリズム センセーショナリズムと誇張に基づく報道
pink slip ピンク色の紙片 解雇通知
tickled pink くすぐられてピンク色になっている 大喜びまたは大興奮していること
to brown nose 鼻を茶色くする おべっかを使う
gray area 灰色のエリア 状況が不明確で、容易に解決できない、または明快な選択肢がないこと
black sheep 黒い羊 変わり者、特にグループにふさわしくないとみなされているはみ出し者
in the black 黒にある (金融分野や予算の文脈で)黒字であること
little black dress 小さな黒いドレス 様々な場で使いまわすことができ、流行に左右されない、洗練された黒いドレス
black tie 黒いネクタイ 男性がタキシードと黒の蝶ネクタイを着用することが求められる、フォーマルなドレスコード
to be black and white 白と黒である 選択肢が両極端であること(日本語ならば「白と黒」ではなく「白」になりますね!)

英語の色を使った表現の例

続いて、英語の色を使った文章の例をみていきましょう。

Black

  • The black dog sniffed the tree. (黒い犬が木の匂いを嗅いだ。)
  • I'm going to wear a little black dress to the party on Saturday.(土曜日のパーティーには、小さな黒いドレスを着るつもりだ。)
  • I thought the new couch would be black, but instead it was charcoal. (新しいソファはにするつもりだったが、代わりにチャコールグレーになった。)

White

  • The puffy, white clouds filled the sky.(モコモコの白い雲が空を埋め尽くした。)
  • Jessica told a white lie so that she wouldn't spoil the surprise.(ジェシカはサプライズを台無しにしないよう、無難な嘘をついた。)
  • He already has a white sweater, so you should buy him a cream one this year. (彼は白いセーターをすでに持っているので、今年はクリーム色のセーターを買ってあげるといいよ。)

Red

  • The child's cheeks turned bright red when their name was called.(名前を呼ばれた子供の頬は真っに染まった。)
  • My mom caught my brother red-handed—he still had cookie crumbs on his face!(母は弟がまだ顔にクッキーのくずをつけているところを、現行犯でつかまえた!)
  • We're not looking for a true red, since we think crimson paint will look better in the living room.(私たちは、真っなペンキを探しているわけではないんです。リビングルームにはえんじ色の方が似合うと思うので。)

Blue

  • This year, everyone's math textbook is blue.(今年の数学の教科書はどれも青色だ。)
  • They only get to see their cousin once in a blue moon.(いとことはごくたまにしか会えない。)
  • All his socks are blue—from azure to sky blue to royal blue.(彼の靴下は全部青い。濃い空色に淡い空色、ロイヤルブルーまで、様々だ。)

Green

  • We knew it was finally spring when little green shoots appeared in the garden.(庭に小さな緑色の芽が出たとき、ようやく春になったことを実感した。)
  • I finally got the green light to form a new team.(やっと新チーム結成の許可が下りた。)
  • The emerald green suitcase will be easy to find at the baggage claim.(エメラルドグリーンのスーツケースなら、手荷物受取所で簡単に見つかるだろう。)

Yellow

  • The yellow cake is decorated with chocolate frosting.(黄色のケーキにチョコレートのアイシングがかかっている。)
  • The neighbor's dog has a loud bark, but really she's a yellow-bellied sweetheart!(隣人の犬は、吠え声は大きいが、本当は怖がりの可愛い子だ!)
  • His signature mustard-colored shirts were a specific shade of yellow.(彼がいつも着ているマスタード色のシャツは、特定の黄色の色調だった。)

Orange

  • I only wear my orange sweater in October, for Halloween.(私がオレンジ色のセーターを着るのは、10月のハロウィンのときだけだ。)
  • All the bridesmaids wore orange, but in the pictures, my sister's dress looks more amber!(花嫁の付き添いはみんなオレンジ色のドレスを着ていたけれど、写真を見るかぎり、妹のドレスはむしろ琥珀色に見える!)

Purple

  • When I slipped on the ice, I knew I'd have a purple bruise. (氷の上で滑ったとき、紫色のあざができたと思った。)
  • From far away the painting looks purple, but up close you see it's a mix of lilac and eggplant-colored dots. (その絵は遠くから見ると紫色に見えるが、近くで見ると薄紫と茄子色の点が混ざっている。)

Brown

  • I spilled the brown coffee grounds everywhere.(私は茶色いコーヒーの粉をあちこちにこぼしてしまった。)
  • We're not surprised he got the promotion—he brown-nosed the boss all month.(彼が昇進したことには誰も驚かないよ、ずっと上司にごまをすっていたからね。)
  • The shoes looked chestnut online, but the ones that arrived are dark brown.(その靴はネットでは栗色に見えたが、届いたものはこげ茶色だった。)

Gray

  • It was sunny when I woke up, but now the sky is gray.(朝起きたときは晴れていたのに、今は空が灰色だ。)
  • This topic is a gray area at the company, and we don't have a specific policy for it.(この話題については会社では是非を決めかねており、はっきりとした方針が決まっていない。)
  • Nearly all my dress pants are black, but my favorite pair is slate gray.(私のフォーマルなパンツはほとんどすべて黒ですが、最も気に入っているのはスレートグレーのものです。)

Pink

  • He knew it was a strawberry milkshake because it was pink. (それはピンク色だったので、彼はそれが苺ミルクシェイクだとわかった。)
  • It was such a nice surprise, and she was really tickled pink that we could make it! (それは何ともうれしい驚きで、私たちがやり遂げたことに彼女は喜び大はしゃぎした。)
  • Her salmon-colored nails weren't the shade of pink that I was expecting. (彼女のサーモンピンクの爪は、私が思っていたピンク色とは違っていた。)

英語表現をもっとカラフルに!

最後に、もう一つ覚えて欲しい言葉は「colorful language」です。通常このイディオムは、無礼で不快な言葉を連発する人を指します。ですが、今日ご紹介した文字通りのカラフルな言葉は、大いに活用してみてください。あなたの英語力の向上に役立つことを願っています!