皆さんは、どんな時に、英語を学習していて楽しいと思いますか?たとえば英語で話せることにかつてないほどワクワクしている(most excited)?それとも、お気に入りのミュージシャン(たとえばTaylor Swiftなど)の音楽を聴くほうに、より関心がある(more interested)?そう、この質問に正しく答えるには、英語で比較級と最上級を作る方法を知っておく必要があるのです!そこで今回のブログでは、比較級と最上級の正しい作り方・使い方を説明します!
目次
英語における比較級と最上級とは?
比較級と最上級は形容詞の一形態で、名詞について説明を加えるのに使います。比較級は「あるものが他のものと比べて、より〜である」ことを表し、最上級は「あるものがすべての中で、最も〜である」ことを表します。
日本語では、形容詞に、比較級や最上級に相当する語形変化がありません。比較級ならば「より」や「一層」、最上級ならば「最も」や「一番」といった表現を付け加えることによって表現します。
一方、英語では形容詞が2つのカテゴリーに分かれて、そのうち1つでは語形が変化し、もう1つでは(日本語と同じように)単語の前にある言葉を追加します。この2つを、具体的に見てみましょう。
英語で比較級と最上級を作る方法
比較級と最上級を作る方法は2種類あり、形容詞は通常、どちらか一方に属します。
- カテゴリー1:語尾を変化させる(「~er」「~est」をつける)。「短い形容詞(new, soon, hot, sweet など)」のほとんどは、これに相当します。
- カテゴリー2:形容詞の前に単語(「more」「most」)をつける。
本来英語の形容詞はこの2つのカテゴリーに分かれていますが、最近ではカテゴリー1の「短い形容詞」でも、「~er / ~est」とするかわりに「more / most」をつける話し方が増えています。ですから「この単語はどちらのカテゴリー?」と気にしすぎなくても大丈夫。試験はさておき、会話ならばおおむね通じます!
カテゴリー1:単語の語尾が変化するもの(比較級で「~er」、最上級で「~est」)
英語の「短い形容詞」の多くは、語尾変化によって比較級や最上級を作ります。比較級では「より~」に相当する「~er」、最上級では「最も~」に相当する「~est」をつけます。
ちなみに「短い形容詞」とは、1音節のものや、「~y」で終わる2音節の単語を指します。
| 形容詞 | 比較級(より~) | 最上級(最も~) |
|---|---|---|
| nice(素敵な、親切な) | nicer | nicest |
| happy(幸せな) | happier | happiest |
| cool(涼しい、冷静な) | cooler | coolest |
| new(新しい) | newer | newest |
ときには、語尾をつけるときに、単語のスペルを少し変えなければならないこともあります。
- 語尾が「~e」で終わっている場合は、「~er」「~est」の「e」は省き、「~r」「~st」だけを付けます。
- 「~y」で終わる場合は「y」を「i」に変えてから語尾をつけます。
カテゴリー2:単語の前に比較級で「more」、最上級で「most」 がつくもの
英語の「長い形容詞」の多くでは、語尾を変化させるかわりに、形容詞の前に「より」「最も」に相当する単語を追加して、比較形や最上級の形を作ります。このケースは、語尾を「~er」や「~est」に変化させるよりもずっと簡単です!
| 形容詞 | 比較級(より~) | 最上級(最も~) |
|---|---|---|
| interesting(興味深い) | more interesting | most interesting |
| difficult(難しい) | more difficult | most difficult |
| casual(カジュアルな) | more casual | most casual |
| annoying(迷惑な) | more annoying | most annoying |
両方のカテゴリーに属する形容詞
2音節の形容詞の中には、どちらにも当てはまるものがあります。つまりカテゴリー1のルール(-er/-est)でも、カテゴリー2のルール(more/most)でも使われることがあるのです!これらの形容詞については、方言や文脈、書く場合と話す場合、さらには個人的な好みによってもかなりの違いがあります。以下にいくつかの例を挙げておきますので、どちらのパターンを聞いても驚かないようにしておきましょう!
| 形容詞 | カテゴリー1の場合 | カテゴリー2の場合 |
|---|---|---|
| clever(賢い) | cleverer cleverest |
more clever most clever |
| friendly(友好的な) | friendlier friendliest |
more friendly most friendly |
| narrow(狭い) | narrower narrowest |
more narrow most narrow |
| pleasant(快適な) | pleasanter pleasantest |
more pleasant most pleasant |
| gentle(優しい、穏やかな) | gentler gentlest |
more gentle most gentle |
| handsome(ハンサムな) | handsomer handsomest |
more handsome most handsome |
英語の比較級・最上級の例外
英語の比較級・最上級には、上記のルールにあてはまらず、不規則な形を取るものがあります。とはいえ幸いなことに、どれも非常によく使われる形容詞なので、練習する機会もふんだんにあるはずです!
| 形容詞 | 比較級(より~) | 最上級(最も~) |
|---|---|---|
| good(良い) | better | best |
| bad(悪い) | worse | worst |
| much(沢山) | more | most |
| little(少し) | less | least |
| far(遠くの) | farther | farthest |
| 原形なし | elder | eldest |
なお、最後に挙げた比較級「elder」と最上級の「eldest」には、原形にあたる形容詞がないことに注意しましょう。これらは特別な形容詞で、人の年齢、特に兄弟や家族の年齢を表す場合にのみ、使われます。「一番上の兄弟」は「oldest sibling」と言ったり「eldest sibling」と言ったりしますが、同じ意味です。
英語の比較級と最上級の例文
正しい比較級や最上級の形がわかったところで、次はそれを使って文章を作ってみましょう!
比較級や最上級を文中で使うときには、以下に注意してください。
- 多くの英語の形容詞は、比較級や最上級で語尾変化します。
- 英語では通常、形容詞は名詞の前に置きます。比較級や最上級になっても同じです。
- 比較の対象について言及するときには、「than(〜よりも)」を使います。
- 最上級の前には、冠詞「the」 をつけます。
英語の形容詞の比較級を使った例文
| 形容詞 | 英文 |
|---|---|
| silly | Our dog is sillier than our cat. うちの犬は猫よりおバカなの。 |
| hard | It is harder to balance on my left foot. 左足でバランスを取る方が難しい。 |
| exciting | This weekend will be more exciting because my brother is visiting! 今週末は弟が遊びに来るから、ますますワクワクだよ! |
| professional | His Instagram is more professional than his TikTok. 彼のインスタはTikTokよりもプロらしさがある。 |
英語の形容詞の最上級を使った例文
| Adjective | Example sentence |
|---|---|
| strange | This is the strangest movie I’ve ever seen! これは、今まで見た中で一番奇妙な映画だな! |
| new | The newest podcast episode is my favorite. ポッドキャストの最新のエピソードは、私のお気に入りです。 |
| delicious | Our roommate cooks the most delicious curry. 私たちのルームメイトは、最高においしいカレーを作る。 |
| organized | We’re the most organized group in class. 僕たちはクラスで最もよくまとまったグループなんだ。 |
言語を学ぶ最善の(the best)方法は、楽しむこと!
英語の初心者には、まずは数個の形容詞に絞って、それらの比較級と最上級を覚えるのがおすすめです。たとえば、自分や身近な人を表す形容詞をピックアップしてみてはいかがでしょうか。また、授業中、映画を見るとき、音楽を聴くときなど、いろいろな場面で比較級・最上級の表現を探してみましょう。形容詞を増やすにつれて、自然に比較級や最上級の使い方も上達していくはずです!