音楽は、英語学習者にとって語彙、発音、文法のあらゆる点で上達のために活用できる、素晴らしい教材です。特に、実践的な用法や便利な言い回し表現を探しているならなおさらです。今回のブログでは、ハリー・スタイルズの曲から学べる6つの「使える表現」をご紹介します!

“If you're feeling down, I just wanna make you happier, baby”

日本語訳:もし君が落ち込んでいるなら、とにかく、君をもっと幸せにしてあげたいんだよ
曲:Late Night Talking

注目ポイント:この表現での「down」は、沈んでいるという意味です。これは英語で落ち込んだり、くよくよしたりしている状態を表すのによく使われる方法です。ただし英語話者は、その逆を表すのに「I'm feeling up」と表現することは通常ないので、ご注意を!

例:I was feeling down after my football team lost the game.(ひいきのサッカーチームが試合に負けた後で、私はがっくりしていた。)

“Holdin' me back, Gravity's holdin' me back”

日本語訳:引き戻されている、重力が僕を引き戻しているんだ
曲:As It Was

注目ポイント:「~ing」という語尾は、英語の口語では「~in'」と短縮されることがあります。英語の歌詞ではこれがたびたび使われます。というのも、ほとんどの歌詞は口語で書かれているうえ、早口で歌うという必要性もあるからです。

例:This owl keeps beggin' me to do my lessons!(このフクロウは、レッスンをしなさいと、うるさくつついてくるんだ!)

“Wouldn't put it like that”

日本語訳:そんな言い方はしないよ
曲:Lights Up

注目ポイント:英語の「put」にはたくさんの意味があるので、そのすべてを覚えて使いこなすのは難しいかもしれません!この歌詞の中での「put」はむしろ「言う」に相当し、いわば、誰かが何かを言うときに言葉を特定の順番に「置いて」文章を作っているイメージでしょうか。このいいまわしは「I wouldn’t say it like that(僕だったらそんな風には言わない)」という意味です。

例:How should I put this nicely?(どう言えばいいんだろう?)

“I'm in an L.A. mood”

日本語訳:僕の気分はL.A.だ
曲:Satellite

注目ポイント:英語の文法では、冠詞「a」は母音の前で「an」になります。例えば、英語では「a man(男性)」「a dog(犬)」とするのが通常ですが、リンゴは「an apple」、オレンジは「an orange」となります。ところがこの歌詞では、子音の前に「an」が来ているように見えます!もしや間違い?...その理由は、この略語を声に出して読めばわかります。「L.A.」は「エル・エイ」と発音され、「エル」が母音で始まるため、ハリーはその前に「an」を使っているのです。

例:I have a USB and an MP3 player.(USB1つとMP3プレーヤー1つを持っている。)
(訳注:USBは「ユー」、MP3は「エム」で始まるため、前者は子音、後者は母音で始まるとみなされます。)

“We gotta get away from here”

日本語訳:僕たち、ここから逃げなきゃ
曲:Sign of the Times

注目ポイント:この歌詞での「Gotta」は「have got to」の短縮形で、「need to」もしくは「must」を意味する。この短縮形は、会話やチャットなどの砕けた文章で使います。

例:I gotta study for my test! It’s very important! (テストの勉強しなきゃ!とても大事なんだ)

“I don't want you to go broke”

日本語訳:君にはお金に困るようなことがあって欲しくない
曲:Music From a Sushi Restaurant

注目ポイント:「I’m broke」と言えば、自分はあまりお金を持っていないということです。この単語は「broken(壊れた)」に似ていますが、意味はまったく違います。この「broke」は形容詞なので、動詞のように活用することはありません!

例:I can’t buy new shoes right now because I’m broke.(今はお金がないから新しい靴は買えない。)

英語で音楽を学ぶのが「Sign of the Times(イマドキ)」

みなさんの大好きなハリー・スタイルズの曲には、素晴らしい英語のレッスンがたくさん隠れています!そして、テイラー・スイフトやジャスティン・ビーバーの曲もおすすめです。ぜひ学習に活用してくださいね!