料理は数学なしでは成り立たないことをご存知でしょうか?材料の重さを計ったり、人数にあわせてレシピに記載の量を二倍にしたりするのはもちろんですが、それだけではありません。実は、数学と料理は、単なる算数を超えたところで結びついています。数学的センスを磨くことで、あなたの料理はより正確で芸術的なものになりうるのです!

今回のブログでは「比率」と「幾何学」を隠し味に、明日からの料理を、味と盛り付けの両方からブラッシュアップする方法をご紹介します。

レシピを支える「比率」という考え方

完璧な料理を作るには、食材そのものについて考えるだけでなく、各食材の分量がお互いにどのような関係にあるか、つまり「比率」について考える必要があります。絶品料理の裏には必ず、数学的な正確さで食材同士のバランスを取るためのきめ細やかな配慮があります。カレーのスパイスの絶妙なブレンドや、ケーキがふわふわになる小麦粉と液体の割合など、これらのレシピを背後で支えるのが、食材と食材との「比率」に他ならないからです。ブフ・ブルギニョン(牛肉のブルゴーニュ風)のような古典的なフランス料理では、香辛料、ワイン、上質な肉という材料をどのような比率で組み合わせるかが、料理の出来を左右します。

そして「比率」の力は、プロのシェフだけが使える特別な技術ではありません。誰でも、食材同士のバランスにもっと気を使えば、それだけで普段の料理が一味違ったものになることは請け合いです!

円グラフを3等分した図。1/3には塩入れ、1/3には胡椒入れ、1/3にはニンニクとその他の香辛料がある。

次のごはんから幾何学を意識してみよう

数学はまた、盛り付けを通して料理を芸術の域にまで高めることができます。「We eat with our eyes first(私たちはまず目で食事をする)」という英語のフレーズを聞いたことがありませんか?実のところ、出された料理を前にして私たちがまず味わうのは、「数学の美」なんです!

「わあ、美味しそう!」と思った瞬間に私たちが見ているのは、主に食品の形、対称性、配置などです。きれいな左右対称に巻かれた巻き寿司から、おしゃれな前菜の盛り合わせが描く規則的な配置まで、目も口も楽しませてくれる料理の演出には、幾何学が大きな役割を担っています。世界トップレベルのシェフの中にも、自分の作品をより洗練されたものにする手段として幾何学を意識していると語る人は多くいます。そしてもちろん、家庭でも応用できます。形・線・色について考えながら色々試してみて、幾何学が五感を楽しませてくれるものであることを実感してください!

数学の食わず嫌いはもったいない!

材料の正確な計量から芸術的な盛り付けまで、数学は料理を様々な側面でレベルアップしてくれます。今度Duolingoで数学のレッスンを受けたら、このような関連性を探してみてください。新鮮な発見が沢山あるはずです。それでは楽しく料理して、おいしく召し上がれ♪