暗算はコツさえ掴めれば楽々とできる、と聞いたことはありませんか?暗算はまさに数字のゲームで、数字を分解したり、組み合わせたり、四捨五入したり、頭の中に溜めておいたり、消してスッキリしたりして、遊ぶことができます。数字のいいところは、「予測可能」であること。正しく扱えば必ず正しい結果が得られるのです。これさえ実感できれば、数字に対する苦手意識など、吹き飛んでしまうことでしょう。

今回のブログでは、暗算をより簡単に、そしてスピードアップする方法を2つ紹介します!

秘訣その1:キリのいい数に分解する

2桁や3桁の数を足すときには、より単純な数に分解してから足し算をします。数を100の単位、10の単位、1の単位に分けてそれぞれ計算し、最後にこれら全部を合計すればやり易いはずです!

たとえば「23+45」の場合、次のように数を分解します。

23を「20+3」に、45を「40+5」に分解した図。

まずは10の位だけを足し算します。これなら簡単ですよね。

「3 」と 「5」はいったん保留して、 「20」と「40」だけを合計し「60」を算出している図。

頭の片隅に60という数字を覚えておいて、次に1の位だけを足し算します。

今度は「20 + 40 = 60」をいったん保留して、「3」と「5」だけを合計し「8」を算出している図。

最後に、この2つを合計します。

最後に、前の二つの図で出した「60」と「8」を合計し「68」を算出している図。また、この結果が「23 + 45 = 68」に等しいことも示されている。

この計算では、数字を扱いやすいように10の倍数と端数に分けています。仮にもっと大きな数であっても、方法はまったく同じです!

試しに「424+155」でやってみましょう。

まず、数を次のように分解します。

424を「400+20+4」に、155を「100+50+5」に分解した図。

このようにキリのいい数で分ければ、作業はずっと簡単ですよね!では、100、10、1のそれぞれの位の合計を出しましょう。

「400」と「100」を足して「500」に、「20」と「50」を足して「70」に、最後に「4」と「5」を足して「9」にしている図。

最後に、それぞれの位の合計を全部足せば出来上がりです。

前の2つの図で出した「500」と「70」と「9」を合計して「579」を算出し、その結果が「424+155=579」に等しいことが示されている。

秘訣その2:10や100の倍数に丸める

10の倍数(30、40、50など)や100の倍数(200、300、400など)に近い数がある場合は、最も近い倍数になるように丸めてあげると、処理がぐっと楽になります。

たとえば「323 +198」ならば、 「198」が「200」に近い数であることに注目します!そこで「323」から「2」を借りて、「198」を「200」にします。

「323+198」の合計を、「323-2」と「198+2」の合計として計算するように促している図。

その結果、「323+198」は「321+200=521」として簡単に計算できるわけです。

「323-2=321」と「198+2=200」を計算し、「321」と「200」を合計して「521」を算出している図。

暗算は才能ではなくテクニック

もちろん、どんなスキルもそうであるように、暗算にも練習が必要です。ただしパターンやコツを見つけてしまえばこちらのもの!また、頭をシャープに保つ脳トレにも最適。ぜひ楽しみながら計算問題に取り組んでみてください。