「英語で電話をかけなければならないとき、ものすごく緊張する」という英語学習者はとても多いと思います!とはいえ、電話での会話には予測可能なフレーズやパターンが沢山あり、対策によって自信を付け、受け答えの技術を向上させることができます。
こちらから電話をかける場合
まずは、「Hi」「Hello」「Hey」「Good morning」「Good evening」などの挨拶の言葉から始めましょう。誰かに直接電話をかけている場合は「Hi Duo!」のように、相手の名前を付けてもいいですね。
次に、「This is ~」または「It’s ~」のような言い回しを使い、自分の名前を名乗ります。
誰が出るかわからない電話番号にかけた場合は、誰と話したいかを伝える必要があります。これには「I’m calling to talk to ~」「May I speak to ~」「Is ~ there?」といった言い回しを使ってください。
Hi, this is Eddy! Can I talk to Oscar, please? |
こんにちは、エディです!オスカーと話せますか? |
Good afternoon, Mr. Smith. This is Bea. | こんにちは、スミスさん。こちらはビーです。 |
Good morning, Junior. It’s Vikram. Is your dad there? |
おはようございます、ジュニア。ヴィクラムです。お父さんはいますか? |
Hey, Lily! This is Zari. | リリー、こんにちはーー!ザリよ。 |
かかってきた電話に出る場合
まずは挨拶で応対します。とっさに挨拶の文句が思いつかない場合は、相手が使った挨拶の文句をそのまま繰り返しても大丈夫です!これに電話をかけてきた人の名前を付け加えてもいいですね。
電話の相手は「Can I talk to ~, please?」のように言ってくることでしょう。それがあなた宛であれば「This is ~」または「Yes, this is ~」といった言い回しを使い、当人であることを明らかにします。
次に、会話の糸口として「How are you?」「What’s up?」または「How can I help you?」などの簡単な質問を投げかけてみましょう。
Oh, hi Eddy. This is Oscar. What’s up? | やあ、エディ。オスカーだよ。どうしたの? |
Hello, Bea! How can I help you? | こんにちは、ビーさん!どんなご用件ですか? |
Good morning, this is Junior’s dad. How are you? |
おはようございます、私はジュニアの父です。お元気ですか? |
Hey, Zari! How’s it going? | やあ、ザリ!調子はどう? |
電話の終了
用件が終わったら、相手に通話を終了したいという意思表示をする必要があります。これには、まず「Well…,」などの「区切りの言葉」を言ってから、例えば「Well, I should probably get going.(では、このあたりで失礼しますね)」「Well, I don’t want to take up too much of your time.(では、あまり長くなるといけませんので)」などと礼儀正しく締めくくるのが一般的です。また、相手と話せてうれしかったというコメントを付け加えても良いでしょう。
この通話終了の会話では、「こちらから電話を切る」という行為を和らげるために、しばしばあいまい表現が使われます。例えば「I will go now」と言う代わりに(この表現はあまりに直接的で、時には無礼に聞こえることもあります!)、より間接的で丁寧な印象を与える「I should probably go now」と言うことがよくあります。
Well, that’s pretty much all from me. | では、私のほうからは以上です。 |
Well, I have a lot to get done today, so I should let you go. |
さて、今日はやることがたくさんあるので、そろそろお開きにしましょう。 |
Ah, it’s been great to talk but I should probably get going. |
ああ、本当に話せてよかったです。でもそろそろ行かないと。 |
I’ve loved chatting with you, but I don’t want to take up too much of your time! |
あなたとおしゃべりできて本当に楽しかったです。とはいえ、あまりお引止めしては申し訳ありませんから! |
相手が電話を切ろうとしていると察したとき
相手が会話を終わらせたがっていると察した場合、通常、あなたには2つの選択肢があります。
選択肢① 引き留める
まだ伝え終わっていない重要な用件があるのならば、それを話す最後のチャンスを捕まえなければなりません!少しだけ時間をもらえるようにお願いし、自分の考えを手短にまとめて伝えるか、あるいは相手に電話を続ける時間があるかどうかを尋ねましょう。
I’ll let you go in just a second, but really quick while I have you, what time should we meet for dinner tonight? |
ほんの1秒だけ待って、すぐ終わるから!今夜のディナーだけど何時に待ち合わせる? |
I know you need to go, but do you have five more minutes for a quick question? |
お忙しいとは思いますが、伺っておきたいことがあるので、あと5分だけ、お時間いただけますか? |
I need to go, too. Can we plan another time to talk? I have a couple more questions for you. Or I can stay on now if you’d prefer! |
私もそろそろ失礼しなければ。また今度、話す時間を作れますか?もう少し伺いたいことがありまして。それか、もし今でもよろしければ、私の方ではこのまま続けてもかまいません! |
Oh, one last thing really fast! I won’t keep you long. What color do we need to wear to the party? |
あっ、最後にもうひとつだけ!すぐ終わるから。パーティーには何色の服を着ていけばいい? |
選択肢② 通話を締めくくる
他に話すことがなければ、「It’s been so nice to chat!(お話しできて本当に良かった!)」 や「It was great to catch up with you.(久しぶりに話せてうれしいです)」など、会話に対する感謝の気持ちを表すフレーズを一言述べるとよいでしょう。その後に「Okay, I’ll talk to you later.」や「Have a great day.」のような、お別れの言葉で締めくくります。これに対し多くの場合、相手もごく短いお別れの言葉(「See you」「Bye」など)を返すので、その後に電話を切ります。
Thank you so much for the call, it’s been great. I’ll see you in a few days. |
電話をどうもありがとう。うれしかったです。また数日後に会いましょう。 |
It was so nice to chat! I’ll talk to you later. Bye for now! |
おしゃべりできて本当によかった!また後で話しましょう。ではまた! |
Thanks for the call. Have a great day! | 電話をありがとう。良い一日を! |
Good luck with the rest of your day! Thank you again for calling. Bye. |
では今日(電話を切った後)も良い一日でありますように!改めてお電話ありがとうございました。さようなら。 |
わからないことがあったらどう言えばいいか
電話で相手の言っていることが理解できないことは、それこそよくあることです。初学者に限らず上級者でも起こることなので、相手にもう一度言ってくれるようにお願いするフレーズをいくつか覚えておくと便利です。もしあからさまに頼みづらいと感じるなら、「My phone cut out(電話が途中で切れてしまった)」や「The connection isn’t great here(ここは接続が悪くて)」といった差しさわりのない理由を使うこともできます。
Could you say that last part again, please? |
最後の部分をもう一度言っていただけますか? |
Sorry, can you repeat that? The sound cut out. |
すみません、もう一度言っていただけますか?音が途中で切れてしまって。 |
What was that name again? | 今言っていただいた名前は何でしたっけ、もう一度お願いできますか? |
Could you slow down please? I’m in a loud area, and it’s hard to hear. |
もっとゆっくり話していただけますか?うるさい場所にいるので、聞き取りにくいんです。 |
英語で電話をかけるときの注意点
- ゆっくり話す。電話では、対面での会話よりもゆっくりと話しましょう。聞いている人があなたの表情やジェスチャーを見ることができないため、特に音声を明瞭にする必要があるということです!ゆっくりと話すことは、話し方を明瞭にする最も簡単な方法のひとつです。
- フレーズとフレーズの間隔を多めにとる。重要な情報の前後には、必ず長めの間をとりましょう。そうすることで、しっかりと伝えたい事項に注意を向けることができます。また相手が理解できなかったときにも、間があることで、質問を挟みやすくなります。
- 必要ならば繰り返す。本当に重要な情報であれば、遠慮せずに何度でも繰り返してください。あなたが相手の顔を見ることができない以上、相手が十分に注意を払っているかどうか、または混乱しているかどうかなどを察するのは難しいのですから。
- イントネーションをはっきりさせる。質問をするときに、あなたが発しているのは疑問文であり、単なる肯定文や否定文ではないということが相手にはっきりと伝わるように練習しましょう。また、自分が話し終わり相手の返事を促すときには少し声を落とし、「落ち加減の」イントネーションを使いましょう。これは自分の考えを述べ終わったというサインです。
- そして練習、練習、練習あるのみ!
電話も学習の課題だと思えば大丈夫!
少しの心がけと練習で、電話をかけるのはぐっと楽になります📞緊張せずに取り組んでみましょう!