次の場面を想像してみてください。
あなたは2024年夏季オリンピックのためにパリを訪れています。体操競技の会場で隣に座っていたフレンドリーなフランス人家族と会話が弾み、興奮は高まるばかり。そしてシモーヌ・バイルズが見事な跳躍を見せたとき、あなたはその技について感想を言おうとします。ところが開いた口はそこで止まってしまいました。...「2回宙返り」って、フランス語でどう言うの?! 

もし皆さんがフランス語を学習していて、今年のパリ・オリンピックを見に行く予定なら(もちろんソファから観戦するだけでも)、ぜひともオリンピックに欠かせないフランス語の語彙を学んでおきましょう。

 (ちなみに「2回宙返り」はフランス語で「double salto」、ちなみに英語でも同じく「double salto」です!)

【Les JO】オリンピック競技大会

まず手始めに「オリンピック競技大会」は、何と言うのでしょうか?英語では「the Olympic Games」または「the Olympics」、そしてフランス語では...?答えは「les JO」です。これはフランス語の「les Jeux Olympiques」の頭文字を取った名称です。

【L’athlétisme】陸上競技

紀元前776年に初めて開催されたオリンピックにさかのぼる陸上競技は、最も人気のある競技であるだけでなく、最も古い競技でもあります!日本語でも「スプリント」と呼ばれる短距離競争はフランス語でも「sprint」、とは言っても「haies(ハードル競争)」、「saut à la perche(棒高跳び)」、「lancer du poids(砲丸投げ、直訳すると『重りを投げること』)は初耳かもしれませんね。陸上競技全体を構成するさまざまな競技は、ときに総称して「épreuves」と呼ばれます。

 【おまけ】運がよければ、誰かが「battre un record du monde(世界記録を破る)」のを見ることができるかも?!

【La natation】水泳

水泳は今年、パリで最も期待されているイベントのひとつ。その理由の一部は、オープンウォータースイミング競技がセーヌ川で開催される予定で、パリジャンの多くが、この都会の川が泳げるほどきれいになるのだろうか?と心配しているからです。いずれにしても屋内の水泳競技を観戦するのであれば、ラ・デファンス・アリーナで、「nage libre(自由形)」、「brasse(平泳ぎ)」、「dos(背泳ぎ)」、「papillon(バタフライ)」が見られるはずです。

【おまけ】誰かが勝ったとコメントするのであれば、「remporté l'épreuve(競技に勝った)」というフレーズが使えます。

【La gymnastique】体操競技

体操競技を観戦するのであれば、体操選手が演技に使う器械「agrès」と、その種類「sol(床)」「poutre(平均台)」「saut de cheval (跳馬)」について話すことがあるかもしれません。演技に用いられる器械の名称が、そのまま種目名となっています。

【おまけ】そして誰かが「médailles xxx…(メダル)」と言っているのを聞く機会もあることでしょう。メダルの名称は、それぞれ「d’or(金)」、「d’argent(銀)」、「de bronze(銅)」を後ろに付けます。

フランス語の金メダルを目指そう!

オリンピックを自宅で観戦するにしても、フランスまで見に行くにしても、「JO」はフランス語を実際に使ってみる絶好のチャンスです!この機会にどんどん練習してみましょう!