誰かとコミュニケーションを取るときに、どちらの母国語でもない言語を使ったことはありますか?「ある」と答えた人は、「リンガ・フランカ(共通語)」が使える、ということです!

「リンガ・フランカ」は、何らかの言語を指すものではなく、特定の状況下でコミュニケーションの目的を果たすために共通語として使う言語を指します。たとえば国連では英語やフランス語がこれにあたり、あるいは旅行者が何とかやり取りするために地元の人と共通の言語を見つける場合もそうです。私はかつて、コーカサス地方のジョージアをバックパッカーとして旅行していましたが、あるとき、泊めてくれた家族と意思疎通ができず困った目に遭いました。私たちには共通の言語がなかったのです!幸いにも、英語を話せるエストニア人の一家を見つけ、私は英語で彼らとコミュニケーションを取ることができました。私の第一言語はフランス語なので、英語が彼らと私の「リンガ・フランカ」となりました。そしてそのエストニア人家族は、宿泊先の人々とロシア語(つまり彼らのリンガ・フランカ)で話し、私の意思を伝えてくれたのです!

というわけで今回のブログでは、あらゆるコミュニケーションの障害を取り除いてくれる「リンガ・フランカ(共通語)」という概念についてお話したいと思います。

「リンガ・フランカ」とは何?

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「リンガ・フランカ」とは、異なる言語を話す人々が互いに理解し合うための共通語のことです。

リンガ・フランカは、共通の言葉なしでは不可能なコミュニケーションの扉を開く、魔法の鍵のようなものです!これは特定の言語を指すものではなく、どんな言語でも「リンガ・フランカ」として使われる可能性はあります。

例えば、エストニアとグルジアはかつてソビエト連邦の一部で、ロシア語が共通語でした。ソビエト連邦の子供たちはかつて学校でロシア語を学びましたが、現在においても、ロシア語は、旧ソビエト連邦に属していた国々で共通語となっています。

リンガ・フランカの由来

今日、「リンガ・フランカ」は、異なる母語を持つ人々の間で共通語として使われる言語を指す一般的な用語ですが、もともとは11〜18世紀ごろにかけて地中海沿岸で使われていた、実際に存在した接触言語の名称でした。「リンガ(Lingua)」はラテン語・イタリア語で「言語」や「舌」を意味し、「フランカ(Franca)」は当時、主に西ヨーロッパ人(フランク人)を指す言葉でした。そのため「リンガ・フランカ」とは、直訳すれば「フランク人の言葉(西ヨーロッパ人の言葉)」という意味になります。当時のリンガ・フランカ(別名サビールとも呼ばれます)はピジン言語、つまり意思疎通のために文法や語彙が簡略化された接触言語でした。語彙の多くはロマンス諸語に由来し、そこにアラビア語やギリシア語、トルコ語など、地中海周辺で使われていたさまざまな言語の要素が混ざり合っていました。

それぞれ異なる言語を話す人々が、貿易や外交、港湾での実務などの場面で互いに理解し合うために、このリンガ・フランカを使っていました。やがて「リンガ・フランカ」という名称は、この特定の言語だけでなく、他のピジン言語や共通語にも使われるようになり、最終的には「異なる言語話者どうしのコミュニケーションを可能にする共通語一般」を指す用語として広く一般化しました。

現代の世界のリンガ・フランカ

英語、フランス語、ロシア語だけがリンガ・フランカではありません。他にも多くのリンガ・フランカがあります!スペイン語やポルトガル語も、世界の多くの地域で確立されたリンガ・フランカです。東アフリカではスワヒリ語がリンガ・フランカと見なされており、アラビア語はアフリカや中東の他の地域でリンガ・フランカとなっています。これは中国でも同様で、中国には300種類以上の言語が存在しますが、標準中国語がリンガ・フランカとなっています。また、インドでは450種類以上の言語が存在する中でヒンディー語がリンガ・フランカです。パプアニューギニアは、生物や言語の多様性が驚くほど豊富なことで有名な国ですが(なんと800種類以上の言語があります)、ここではトク・ピシン語とヒリ・モツ語がリンガ・フランカとして発展しました。異なる言語集団がコミュニケーションを必要とする場所には、必ずリンガ・フランカが存在するのです!

リンガ・フランカとその他の言語

残念ながら、リンガ・フランカの歴史には、必ずと言っていいほど、植民地化や抑圧の行為が関わっています。リンガ・フランカとして選ばれた言語が共通語の地位を得たからといって、より価値があるわけではなく、リンガ・フランカを母語とする人々が特に優れた資質を持っているわけでもありません。むしろ、共通語となったのは、権力と政治の結果なのです。

リンガ・フランカを学ぶべき?

これから旅行に行く人には、旅行先の地域でリンガ・フランカとして使われている言語を学ぶのは、良い戦略と言えるでしょう。もちろん、訪れる国の言語や方言をすべて学んでみるのも楽しいものですが、外国語の習得にはそれなりの労力が必要となる以上、旅行中の体験をよりスムーズで楽しくしてくれる言語を優先し集中するのは、とても理にかなった戦略なのです!

リンガ・フランカで自在にコミュニケーション!

言語は、あなたを世界中の人々とつなげてくれる鍵です!リンガ・フランカとして使える言葉が多いほど、世界が広がり、皆で話し合い、分かち合い、学び合える機会が増えます。これからも語学を学び続け、つながりを広げ続けてくださいね!🌍🗣️