チェスの駒のうち、小さなお城のように見えるのがルークです。このルークは、チェス盤の上で長距離を移動できる、とても強力な駒です。チェスを始めたばかりの人も、戦略をおさらいしたい人も、チェスで「2番目に強い駒」の特徴や使い方を、このブログでしっかりと理解してください!
目次
チェス入門:ルーク
「ルーク(rook)」という言葉は、ペルシア語の「rukh(戦車)」に由来すると考えられています。何世紀も経つうちに、この駒は城の象徴とされるようになりました。そのため、現代の立体的なチェスセットでは、おなじみの塔のような形をしています。一方、平面的なチェス盤の図では通常、小さな塔のようなアイコンで示されます。
各プレイヤーは2個のルークでゲームを始めます。ルークはチェス盤の四隅、つまりバックランクの両端に配置されます。
駒の価値で見ると、ルークは5点で、クイーンに次いで2番目に価値の高い駒です。ルークはクイーンとともに大駒と呼ばれることが多く、それより価値の低いビショップとナイトは小駒に分類されます。この区別をよく覚えておきましょう。なぜなら、大駒は単独でチェックメイトを強制できますが、小駒1個だけではそれができないからです。
ルークの動き方
ルークは、縦または横の直線方向に、好きな数だけマスを進むことができます。駒を取るときも動き方は同じ、つまり同じ段または列にある相手の駒のマスに移動して、その駒を取るわけです。
ほとんどの駒と同じように、ルークは、
ルークを使う特別な手「キャスリング」
ルークは、チェスの中でも特にユニークな手の1つである「キャスリング」で使われます。
キャスリングは、チェスで唯一、1手で2つの駒(キングとルーク)を同時に動かせる手です。また、これら2つの駒が連動して位置を入れ替えるため、例外的に駒を「飛び越え」られる唯一のケースでもあります。
キャスリングの仕組みは次の通りです。
- キングが盤の隅の方向へ2マス動き、ルークはキングを飛び越えて、そのすぐ隣(内側)のマスに着地します。
- キャスリングは盤のどちら側にも行うことができます。白から見て左側にキャスリングする場合は「クイーンサイド・キャスリング」、白から見て右側にキャスリングする場合は「キングサイド・キャスリング」と呼ばれます。
- 各プレイヤーは、1ゲームにつき1回だけキャスリングできます。
- キングとキャスリングに使うルークの両方が、ゲームが開始されてから一度も動いていない場合にのみ、行うことができます。
- キングとルークの間にほかの駒が一切ない場合にのみ、行うことができます。
- キングが現在チェックされていないこと、チェックされうるマスを通過しないこと、そしてチェックされうるマスに着地しないことが条件となります。
そう、恐ろしくややこしいルールなんです!😅トッププレイヤーでさえ、一瞬錯覚を起こしてキャスリングのルールを間違えることがあります。ですから、始めは何度も確認しながらでかまいません。
ルークを活躍させるには?
ルークはチェスで重要な役割を果たします。特に、ゲームが進んだ後半で力を発揮します。次の一手を考えるときは、ぜひルークの活用も意識してみてください!以下に、ルークを使う際のコツを2つ、紹介します。
1️⃣ オープニングでは、小駒(ナイトとビショップ)の大半を展開した後で、少し遅れてルークを展開しましょう。ルークは、オープンファイル(白・黒どちらのポーンも置かれていない縦列)、セミオープンファイル(どちらか一方のポーンだけがある縦列)、または中央のファイル(縦列)に配置するのが理想的です。
2️⃣ 盤上が開けてくると、ルークは中盤や終盤で真価を発揮します。ゲーム後半は盤上の駒が減り、開いたファイル(縦列)やランク(横列)が増えるため、ルークの支配力を最大限に高めることができます。
やるべきこと
- オープニングの早い段階でキャスリングする。
- まずはポーンやナイト、ビショップを展開し、オープニング後半にルークを展開する。通常は、キャスリングを終えてからルークを本格的に動かします。
- ルークはオープンファイル(白・黒どちらのポーンも置かれていない縦列)またはセミオープンファイル(どちらか一方のポーンだけがある縦列)に配置する。これにより、ルークの持ち味である長射程の攻撃力を最大限に活かすことができます。
- ルーク同士の間にある駒をなくし、ルークを「連結」させる。
- 同じファイル(縦列)やランク(横列)に2つのルークを重ねる(ダブルルーク)。
- 白なら7段目、黒なら2段目(相手陣の深く)にルークを侵入させる。この段は相手のポーンの初期位置であるため、ポーンを一網打尽にしながら、相手のキングにも強力なプレッシャーを与えることができます。
- ルークを使って「バックランク・メイト」するチャンスを見逃さない。
- ポーンの昇格(プロモーション)を援護するためにルークを使う。 終盤では、ルークを「進めたいポーンの後ろ」に配置するのが鉄則です。
やってはいけないこと
- 端のポーンの後ろ(盤の端)にはルークを展開しないこと。
- ゲームの早い段階で、ルークを急いで中央に飛び出させないこと。ルークは価値の高い駒(大駒)であるため、ナイトやビショップ、ポーンといった格下の駒の格好の標的(ターゲット)になってしまいます。
- ルークを盤の隅(初期位置)に置いたままにしないこと。
- 味方のポーンやその他の駒で、ルークの動線を塞がないこと。味方の駒が邪魔になると、せっかくのルークの長距離を移動する能力が制限されてしまいます。
ルークを盤上で大暴れさせよう!
ルークを使いこなせば、盤上の広いエリアを支配し、敵陣に深く侵入して、チェックメイトを決めることができます。この強力な駒を最大限に活かして、さらなる勝率アップを目指しましょう!