Duolingoに英語学習者向けの最新コンテンツが追加されました!日本語話者のための英語コースを受講している方は、仕事の面接を受ける、交渉する、文化や宗教の伝統について話す、アドバイスをするなど、より高度な表現についてのレッスンを含む、約200個の新ユニットにアクセスできるようになりました。

新しくデザインされた英語ユニットは、語学習熟度の国際基準であるヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のレベルB1およびB2に相当するものです。すでにDuolingoを愛用中の皆さんは、かなりびっくりされることでしょう。というのも、新しいレッスンでは、コンテンツに日本語訳が付いていません! 

このコンテンツはDuolingoの教育専門家が結集して開発した「英語で英語を学ぶ」レッスンで、まるでリアル世界の教室のような、ライブ感にあふれたものとなっています。従来の「コンテンツに学習者の母国語の翻訳を付ける」という手法は、学習者の理解度を確認するのには便利で、しかも開発のうえでは効率が良く拡張性を持たせられるという利点があります。しかし「英語で英語を学ぶ」レッスンには、これをはるかに超える威力があります!この新たな学習コンテンツ中では、なんと、英語圏への留学、ワーキングホリデー、あるいは出張や就職と同じような臨場感で、英語を使ってみることができるのです。

それでは新たに追加された英語レッスンをご紹介しましょう!


目次

B1・B2レベルの英語ってどの程度?

新しい英語レッスンはこれまでとどう違う?

日本語訳なしでも本当に大丈夫?

新しい英語レッスンはどこにある?

Duolingoが目指すもの

新しい英語レッスンをちょっと覗いてみよう


B1・B2レベルの英語ってどの程度?

新コンテンツでは、CEFRのB1およびB2レベルの語彙と文法を学びます。B2レベルの英語力があると、学習者はのびのびと自信を持って英語を使うことができ、初学者のような直接的で単純な言い回しだけではなく、複雑な話題についても表現力豊かに話すことができるようになります。新しいレッスンで取り扱うトピック・文法・語彙の例は、この記事の最後にあります。

新しい英語レッスンはこれまでとどう違う?

今回Duolingoに追加された英語コンテンツでは、日本語の訳文をあえて付けず、より英語環境に近い体験ができます。学習者は、英語だけを使ってすべての練習問題に取り組むのです

これは、これまでに身に着けた英語を実際に使ってみることで、自然な形で語彙や文法を吸収し、言語を思い通りに操る力を伸ばしていくというメソッドです。

日本語から英語へ、あるいは英語から日本語へと頭の中で翻訳するのではなく、文脈を手がかりにして、以下のように言語スキルを強化させていきます。

  • 語彙: 練習問題中ですでに知っている英単語やフレーズを使いながら、新しい語彙の意味を説明していきます。
  • 文法: レッスンの中で注意すべき点に的確に目を向けさせることによって、難しい文法概念もしっかりとイメージできるようになります。
  • ただし困った時には、日本語で書かれたヒントを見ることもできます。
意味を推測する練習問題の画面ショット。英語の短い文章があり、その中に紫色でハイライト表示された単語が含まれている。その単語の意味について、英語で書かれた3つの選択肢があり、1つ選ぶ仕組みになっている。 会話の練習の画面ショット。英語の発言が書かれた吹き出しの後、右側に空白の吹き出しがある。その下に、英語で書かれた2つの回答選択肢がある。 英文の穴埋め練習問題の画面ショット。空白を含む文章の下に、空白を埋める単語の選択肢がある。英文中の英単語をクリックすると、日本語でのヒントが表示される。

新レッスンでは、英語環境での生活をシミュレーションすることによって、かつてないほど自然な方法で学べます。またバラエティに富んだ練習問題によって、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングのスキルも総合的に高められるようになっています。

日本語訳なしでも本当に大丈夫?

教室で先生が行うレッスンであれば、英語で英語を教えることも比較的簡単です。ところがバーチャル世界でこれを行うのは、至難の業でした!「どんなコンテンツを使えば、英語の単語やフレーズの意味を日本語を経由せずに理解させ、頭の中でしっかりと結びつけることができるのだろう?」Duolingoはこの点を考えに考え抜きました。

この結果生まれた新レッスンでは、英語環境に身を置き、その中で情報を理解しようと努め、文脈から推測することによって意味を学んでいきます。これはまさに、留学生活を始めたばかりの大学生や、新しい国際プロジェクトに抜擢された社員に起こるような状況そのものです!

英語だけの環境で新しい文法や語彙を学び、理解度や用法をチェックできるようなコースを作るために、Duolingoはコースを一から見直しました。たとえば、意味の説明、例文を通じた文法理解、読解の練習なども「英語だけで見当がつくように」、教育専門家の知見をもとに工夫を重ねました。

新しい英語レッスンはどこにある?

新たにリリースされた英語ユニットは4つのセクションに分かれ、セクション5および6は「B1」レベルに、セクション7および8は「B2」レベルに相当します。

画面上部にセクション番号、ユニット番号、ユニット名が書かれた赤いボックスがあるDuolingoの学習パスのスクリーンショット。 英語コースのセクション一覧の画面ショット。表示されているのはセクション5とセクション6。 英語コースの他のセクションの画面ショット。
セクションとユニットの見出しをクリックすると、すべてのセクションが表示される。 セクション5および6では、B1レベルの語彙と文法を学ぶ。 セクション7および8では、B2レベルの語彙と文法を学ぶ。

【注意】コース内のすべてのセクションを表示するには、画面上部の現在のセクションとユニットの番号が表示されているボックスをクリックしてください。

Duolingoが目指すもの

今回の新機能は、Duolingoアプリでの英語の需要に応えて開発されました。英語はDuolingoで最も学習者数の多い言語であり、119カ国において人気第1位となっています。英語力があれば、キャリアや教育の機会はぐっと広がります。私たちは、その可能性の扉を開く役割を果たしたいと思っています!

また、英語に的を絞って学習体験の質を追求するという方針により、開発もスピーディーに進みました。こうしてできあがった新コンテンツは、Duolingoが20か国語を超える言語で提供する英語コースに組み込まれ、何百万人もの学習者がこれを利用できるようになります。

Duolingoでどこまでも学び続けよう!

英語学習者の目標達成をDuolingoひとつでサポートできるよう、私たちは日々工夫をこらし、努力を重ねています。これからもDuolingoを信じて使い続けてくださいね💚


新しい英語レッスンをちょっと覗いてみよう

Duolingoの新しい英語レッスンで出会うトピックの一部をご紹介します。これらのトピックを通して、新しいスキルに合ったより高度な語彙も学んでいきます!

仕事場での会話

目標スキル 文法要素(B1/B2レベル)
転職と福利厚生について話し合う

職場でのコミュニケーションに必要な言葉を覚える

礼儀正しい質問やお願いのしかた
「who」「where」「when」「why」を使った関係節を使って、主語、場所、時間、理由を示す。

「Shall we...?」「I wondered if...」「If you don't mind me asking…」などのフレーズを使い、押し付けがましさのない表現をする。

留学先での会話

目標スキル 文法要素(B1/B2レベル)
課題や小論文について、手伝いをお願いする

学校のキャンパスや学生生活で必要な言葉を覚える

質問の意図を明確に表現する、前の会話の情報を再確認する、確認を取る
砕けた会話での主語代名詞の省略。例えば「Can't wait...」、「Sounds like...」、「Wishing you...」など。

文化について語る

目標スキル 文法要素(B1/B2レベル)
技術の進歩について語る

宗教的慣習について話し合う

仮定の質問に対する質問と回答
過去完了形を使って、過去に完了した活動について話す。

条件節を使って、将来起こりうることや過去に起こったかもしれないことについて推測する。

「in contrast」「compared with」「as opposed to」などのフレーズを使い、比較や対照の表現をする。

日常会話

目標スキル 文法要素(B1/B2レベル)
アドバイスを求め、与える

複雑な状況を説明する

提案とリクエストへの対応
他の人が言ったことを「They asked if/whether... 」のような間接話法で報告する。

過去進行形を使い、過去に進行中だった活動について説明する。

ちょっとひねった会話

目標スキル 文法要素(B1/B2レベル)
謎について推測する

おせっかいな隣人への不満
不規則動詞の活用形を覚える。

受動態を使い、「何かをされた人」に焦点を当てる。

推測に基づき質問をし、「もしそうなら」「もしそうだと仮定するなら」などの表現を使って推論をする。