誰かが英語を話しているのを聞いていて、「すでに知っている単語のはずなのに、何かおかしい…」と感じたことはありませんか?というのも、英語には「knew」と「new」のような、音は同じでも意味や綴りが異なる「同音異義語」が数多くあるのです。
今回のブログでは、英語の同音異義語を学びます。よく使われる同音異義語のペアもまとめてご紹介!

英語の同音異義語にはどのような単語がある?
はじめに、専門用語について少し解説しておきましょう。名称がよく似ていて紛らわしいのですが、同音異字(Homonym)とは「発音は同じだが意味が異なる単語」のことで、その中でも「発音もスペルも完全に同じもの」(たとえば「well」には「井戸」と「上手に」の2つの意味があります)は同形異義語(Homograph)と呼ばれます。これに対し、発音が同じでスペルが異なるものは同音異義語(Homophone)と呼ばれます。
次の表に、よく使われる英語の同音異義語の組み合わせ12種類をまとめました!
よく使われる同音異義語の組み合わせ12種類 | |
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cell(細胞) | sell(売る) |
cereal(シリアル) | serial(連続した) |
coarse(荒い) | course(進路) |
days(日数) | daze(ぼーっとした状態) |
meet(会う) | meat(肉) |
one(一) | won(「Win」の過去形/過去分詞形) |
pair(一対) | pear(梨) |
pour(注ぐ) | pore(毛穴) |
rap(コツコツたたく) | wrap(くるむ/包む) |
roll(巻く) | role(役割) |
wait(待つ) | weight(重量) |
weather(天気) | whether(~かどうか) |
英語で同音異義語が重要なのはなぜ?
英語では、同じ音を表すのに複数のスペルの方法が考えられます(たとえば「so」も「sew」も「ソー」という音に相当します)。これは、英語の発音が時代とともに変化を重ねてきた結果で、実は、全英単語の7~15%は同音異義語だとも言われているのです!
スペルを間違えやすい子音
上の表からもわかるように、「c」と「s」は「cell」と「sell」のように同じ音を表すことがあれば、「days」と「daze」のように、「s」が「z」の音に使われることもあります。
母音の表記もまちまち
特に母音については、「meet」と「meat」、「cereal」と「serial」のように、発音が同じでもスペルが異なるものがあります。その他にも「pair」と「pear」、「wait」と「weight」、「weather」と「whether」など、単語によっては母音のスペルがかなりバラバラです。またアメリカ英語では、同音異義語の「pore」と「pour」、「course」と「coarse」はいずれも、同じ発音の母音が3つの異なる文字の組み合わせで表されているパターンです!
変わったスペル
英語には「r」の前に来る「w」などの発音されない文字もあり、その結果「wrap」や「rap」のような同音異義語も存在します。また、「won」と「one」も発音は同じで、後者は「w」の音が「w」で表されていないケースです!
同音異義語の見分け方
同音異義語は意味が異なるだけでなく、品詞が異なる(たとえば動詞の「wait」と名詞の「weight」)可能性もあることも覚えておきましょう。つまり、文脈だけでなく、文章構造を手がかりにして、単語の意味を推測することもできるということです。
しかし、同音異義語のスぺルを思い出したいという場合は、文脈は手掛かりになりません…その代わりに、辞書やオンライン翻訳ソフトを使って、自分が使おうとしている単語の綴りを確認するとよいでしょう。もっとも、回数を重ねれば、そして特に読む練習をすれば、よく使われる同音異義語のスペルはすぐに覚えることができるはずです!
たまにはスペルにとらわれず音に集中してみよう
英語のスペルは誰にとってもやっかいですが、Duolingoのレッスンで、これらの同音異義語をおさらいみましょう。「buy」「by」「bye」を聞いて区別することができるようになれば、英語の聞き取りがぐっと楽になること間違いなし! 👋