英語には「一日一個のリンゴで医者いらず」という格言があります。そして、語学に関しては「1日1回(または2回)のレッスンで脳が育つ」。今回は果物に関する単語を覚えて、英語の語彙力をいい感じに育ててみましょう!

英語での果物の名前

以下は、米国で人気のある果物のリストです。カタカナでおなじみのものもあれば、ちょっと意外なものも?ちなみにサラダでおなじみのトマトは、野菜よりも果物としてとらえる人が多いようです。

果物の名前 日本語訳
apple リンゴ
apricot アプリコット、杏
avocado アボガド
banana バナナ
blackberry ブラックベリー
blueberry ブルーベリー
cantaloupe カンタロープ(メロンの一種、これを品種改良したものが夕張メロンにあたる)
cherry サクランボ
clementine クレメンタイン(ミカンに似た柑橘類)
coconut ココナッツ(椰子の実)
cranberry クランベリー
date デーツ(ナツメヤシの実)
dragon fruit ドラゴンフルーツ(サボテンの実)
fig いちじく
grape ブドウ
grapefruit グレープフルーツ
guava グアバ
honeydew ハネデューメロン
kiwi キウイ
lemon レモン
lime ライム
lychee ライチ
mango マンゴー
nectarine ネクタリン
olive オリーブの実
orange オレンジ
papaya パパイヤ
passionfruit パッションフルーツ
peach ピーチ
pear ナシ(主にラ・フランスなどの西洋ナシ)
pineapple パイナップル
plum プラム
pomegranate ザクロ
raspberry キイチゴ(ラズベリー)
star fruit スターフルーツ
strawberry イチゴ
tangerine タンジェリン(ミカンに似た柑橘類)
tomato トマト
watermelon スイカ

フルーツについて説明する言葉

フルーツを買うときには、見た目、味、食感、産地などを説明する必要があるかもしれません。

もしフルーツが食べごろなら「ripe=熟している」そうでなければ「green」です。後者は「緑色」も意味しますが、たとえ見かけが赤くても熟していなければ「green」と表現します!フルーツの皮や表面については「shiny=光沢がある」、「waxy=ワックスがかかっている」、あるいは「russeted=茶色っぽい斑点がある」など。

味については、フルーツは 「jammy=ジャムのような」「sour=酸っぱい」「sweet=甘い」tangy=ピリッとする」「tart=酸っぱい」「zesty=風味が強い」などの表現が使えます。果実の食感は「crisp=カリッとしている」「fibrous=繊維質である」「fleshy=果肉がたっぷりある」「hard=硬い)」「juicy=ジューシーである」「soft=柔らかい」など。また、干からびて粉を吹いたようになっているのは「mealy」。マンゴーのように熱帯地域で生産されるフルーツは「Tropical fruits=トロピカルフルーツ」、リンゴのようなより寒い気温に耐えられるフルーツは「Temperate fruits=温帯の果実」と呼ばれます。

もう少し科学的に分類すれば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツなど、ビタミンCを多く含むジューシーなフルーツは「citrus fruits=柑橘類」。また、サクランボ、ココナッツ、マンゴー、オリーブ、ピーチ、プラムなどは中心部に種や硬い空洞があるため「核果類」と呼ばれ、英語では「stone fruits」または「drupes」となります。

植物学上の「berry」は「漿果(しょうか)」と訳され、たくさんの種子を持つ多肉質の果実を指します。ブルーベリーやクランベリーがこのグループにいることは理解できますが、意外にもバナナ、ブドウ、トマトもこの仲間です! また、ブラックベリーやラズベリーは、その名前とは裏腹に、「ベリー=漿果」の仲間ではなく上記の「核果類」に属します。

最後の締めは「accessory fruits=偽果」。 これにはリンゴ、イチジク、イチゴ(これもベリーのようでベリーではないんです!)が含まれます。

フルーツを使った英語の言い回し

2つの言語を比較することは、「リンゴとオレンジ」を比較するようなもので、ときに翻訳が難しいこともあります。でも英語にはフルーツを使った楽しい慣用句がたくさん!ポピュラーなものをいくつか紹介するので、ぜひ使ってみてください。

英語の言い回し
(カッコ内は直訳)
意味 例文
an apple a day keeps the doctor away
(1日1個のリンゴで医者いらず)
健康に役立つ小さな習慣を指す。 Eating fruit is good for your health. Like they say, “An apple a day keeps the doctor away!
(フルーツを食べるのは体のためにいいんだよ。「1日1個のリンゴで医者知らず」と言うようにね!)
apple of my eye
(私の目にとってのリンゴ)
かけがえのない存在。日本語の「目に入れても痛くないほど~」「掌中の珠」などの表現に相当。 I would do anything for you. You are the apple of my eye.
(僕は君のためならなんでもする。君はかけがえのない存在だから。)
apples and/to oranges
(リンゴとオレンジ、またはリンゴ対オレンジ)
まったく異なるもので、比較できないこと。 You can’t compare your grade in math class to my grade in theater class. It’s like comparing apples to oranges.
(数学の成績と演劇の授業の成績を比べることはできない。リンゴとオレンジを比べるようなものだ。)
bad apple
(傷んだリンゴ)

(one bad apple spoils the barrel/bunch)
(たった1つの傷んだリンゴが他全部をだめにする)
問題を起こしてばかりいる人を指す。 That new kid is always getting into trouble. He is one bad apple.
(この新入生はいつも問題を起こしてばかりいる。彼は傷んだリンゴだ。)
the apple doesn’t fall far from the tree
(リンゴが落ちる場所は、木からそう遠くない)
子供が親の特徴を示す、または子が親のように行動すること。 Both my dad and I locked ourselves out of our cars on the same day! I guess the apple doesn’t fall far from the tree.
(父も私も同じ日に、車から締め出されちゃった!リンゴは木から遠くには落ちないものね。)
upset the apple cart
(リンゴの手押し車をひっくり返す)
計画などを台無しにすること。日本語の「ちゃぶ台をひっくり返す」に近い。 I disagreed with her but kept quiet. I didn’t want to upset the apple cart.
(私は彼女と意見が合わなかったが、黙っていた。計画を台無しにしたくなかったから。)
go bananas
(バナナ的にふるまう)
熱狂する、または怒り狂うこと。 After a long week of work, sometimes I feel like I am going to go bananas!
(長い一週間の仕事が終わると、時々頭がカッカしちゃうんだ!)
a bowl of cherries
(サクランボで一杯の器)
素晴らしいモノやコトがたくさんあること。 There are so many new and fun places to visit. Life is just a bowl of cherries!
(出かけるのに良い、新しくて楽しい場所がたくさんあるんだ。まさによりどりみどりっていう感じ!)
a cherry on top
(てっぺんのサクランボ)
パフェのてっぺんに置かれたチェリーのように、完璧な仕上げを行うもの。 It’s great that you can go to the party. If you could give me a ride, too, that would be the cherry on top!
(あなたもパーティーに行けるなんて、素晴らしいわ。 ついでに車に乗せて行ってれたら、もう最高!)
cherry picking
(サクランボ摘み)
そこにあるものの中から最良のものを選ぶこと、えり好みをすること。 With all the tasks left to do, he started cherry picking the easiest ones.
(まだ仕事はたっぷり残っており、彼は最も簡単なものをえり好みしつつ始めた。)
use your coconut
(あなたのヤシの実を使いなさい)
頭を使って賢くふるまうこと。 You don’t know where the battery is? Use your coconut!
(バッテリーがどこにあるか知らないの? 頭を使いなさい!)
cool as a cucumber
(キュウリのようにクール)
緊張のある状況下で冷静沈着であること。 During her big presentation, she was as cool as a cucumber.
(大きなプレゼンの間、彼女はいたって冷静だった。)
not worth a fig
(イチジク一個にも値しない)
何の価値もない。 This argument is not worth a fig!
(こんな議論には何の価値もない!)
bear fruit
(実を結ぶ)
(←直訳の通り!) We are hoping that our hard work will bear fruit soon.
(私たちの努力が早く実を結ぶことを期待している。)
forbidden fruit
(禁断の果実)
忌み避けるべき誰かや何かを意味し、しばしばドラマチックに使われる。(聖書のエデンの園の物語にちなんでいる) Because he was dating someone, I considered him forbidden fruit.
(彼には付き合っている人がいたから、私は彼に手を出しちゃいけないと思っていた。)
low-hanging fruit
(低いところにぶら下がっている果実)
最も手の届きやすいもの、簡単に達成できるもの。 To gain some momentum on this project, let’s start with some of the low-hanging fruit.
(このプロジェクトの滑り出しとして、まずは手近なところから始めてみよう。)
sour grapes
(酸っぱいブドウ)
手に入らないものに対して、わざと軽蔑的な態度をとること。負け惜しみ。(イソップ童話からの引用) He chose not to come on the trip but then posted comments on our photos that were purely sour grapes.
(彼は自らの選択で旅行に来なかったが、私たちの写真に対し、負け惜しみとしか思えないコメントを投稿した。)
a lemon
(レモン)
欠陥(目に見えない欠陥も含む)のある物品。よく車に対して使われる。 Make sure to check the history of a used car or you might be stuck with a lemon.
(中古車の履歴は必ず確認すること。そうしないと、欠陥品に引っかかってしまうかもしれない。)
when life gives/hands you lemons (make lemonade)
(運命がレモンをくれたら、それでレモネードを作る努力をしよう。)
たとえ不運にみまわれても、そこで最善の努力をすること。 There was no snow on our ski trip so we decided to go hiking instead. You know, when life gives you lemons, make lemonade.
(スキーしに行った旅行で雪がなかったので、代わりにハイキングに行くことにした。 運命がレモンをくれたら、それでレモネードを作る努力をしよう、ってね。)
extend an olive branch
(オリーブの枝を差し伸べる)
誰かとこちらから仲直りすること。 We hadn’t spoken for a while, but I decided to extend an olive branch and invite them to the barbecue.
(僕たちはしばらく口をきいていなかったが、仲直りして先方をバーベキューに招待することにした。)
a peach
(桃)
親切な人、またはいい人。 He just brought me a hot coffee! What a peach!
(彼はホットコーヒーを持ってきてくれたんだ! なんていい人なんだろう!)
a plum job
(プラムのような仕事)
魅力的な仕事。しばしば、ストレスや仕事量の少ない、割の良い仕事。 She hesitated to start her own company because she didn’t want to leave her plum job.
(彼女は自分の会社を立ち上げるのをためらった。というのも、彼女はこの割のいい仕事を辞めたくなかったからだ。)

まずは身近なトピックから攻略!

これでフルーツ関連の語彙は完璧。次はレストランで英語でスマートに注文するための単語とフレーズを仕入れて、話す&食べる喜びを倍増してくださいね!!