私は2014年に、イタリア語を学ぶために初めてDuolingoをダウンロードしました。イタリア語コースをゼロから始めたものの、ほどなくして言語学習をテーマにした博士論文の研究に寄り道することになりました😅

2022年5月、家族でイタリア旅行に行く準備のために、再びイタリア語を学び始めました。与えられた時間は4か月。その間に、ローマやフィレンツェで観光し、イタリア語でレストランのレビューを読み、田舎で1週間を無事に過ごせるように会話力を身につける必要がありました。

私は無事、目標達成できたのでしょうか?

Sì(イエス)!...とはいえ、かなり大目に見て、です。

イタリア旅行中にやらかした、4つの語学上の失敗

  1. 会話を始めてから、言いたいことを表すのに必要な単語を知らないことに気が付くことがしょっちゅうでした。数か月間、熱心にイタリア語を勉強しましたが、高度な運用力を身につけるには何年もかかります。そもそも、自分が「言いたくなること」をすべて事前に予測できるはずがありません(突然、フィレンツェでお土産用のエプロンを買いたくなったりするのですから🤷‍♀️)。それでもたいていの場合は、何らかの方法で言いたいことは伝わりましたし、「指さし」も大いに役に立ちました。
  2. 文法上の性を間違ってばかりいました。使いたい単語自体はわかっていても、文の中で常に正しく使えるとは限らず、特に形容詞や他の語を男性名詞・女性名詞に一致させる場面では苦労しました。あるときはスペイン語の単語からイタリア語を推測しようとしました。スペイン語でレストランの「会計」や「お勘定」は「la cuenta」なので、イタリア語でも「la conta(女性名詞)」だろうと考えたのです…違いました 😅 正しくは「il conto(男性名詞)」で、その間違いは、ウェイターさんがやさしく教えてくれました(これは旅の中でも最高の食事の1つでした!)。
  3. 単語の発音でも間違えまくりました。そもそも私は言語学の博士課程では発音が専門だったので、音やアクセントにはかなり注意を払っています!それでもほやほやの初心者だった私にはあやふやな点も多く、単語の文字や音節をすっかり忘れてしまったりしていました。たとえば「欲しい」という動詞の三人称「vogliono(彼らは欲しい)」を、「volano(彼らは飛ぶ)」と言い間違えなかったという自信はまったくありません!それに、私のイタリア語の発音があまりにもスペイン語っぽく聞こえたせいで、スペイン出身だと勘違いされることもしょっちゅうでした……😬
  4. その場にふさわしい表現を知らず、スマートな会話とはほど遠い発言を繰り返しました。言語を本当に知っているというのは、単語や文法、発音を知っていることだけでなく、その場の文脈において何を言うのが最もふさわしいかを理解していることでもあります。たとえば、「Buongiorno(おはよう/こんにちは)」をいつまで使い、「Buonasera(こんばんは)」に切り替えるべきなのかが、いまひとつわかっていませんでしたし、理解はしていても、自分から口に出す準備ができていない表現もたくさんありました。たとえば、「grazie(ありがとう)」と言われたら「a lei(あなたに)」と返すものだということを、ショップで店員さんに言われて初めて知ったくらいです。

間違いだらけでも何とかなったのはなぜ?

私はとにかく、話しまくりました。

私は、相手が誰であろうとイタリア語で話しかけました。ホテルのスタッフ、ツアーガイド、ショップの店員、タクシーの運転手、花屋さん、隣のテーブルに座っている人にまで。試す機会と見ればなりふり構わず話しかけましたが、ほとんど全員が付き合ってくれました!レストランの予約はイタリア語のウェブページで行い、WhatsAppでタクシーを手配し、ホテルのフロントに電話をかけました。レストランで英語で挨拶されても笑顔で「Buonasera(こんばんは)!」と返し、そのままイタリア語で話し続けました。そしていつも「Grazie(ありがとう)」と言い、英語で「Thank you」と言うことは決してありませんでした。毎朝目を覚ますたびに、心の中で「イタリア語で話すぞ!!!」と唱えていました。

たいていの場合、イタリアの観光業に携わる人たちは、私のイタリア語よりもはるかに上手な英語を話します。それでも、数か月間集中して勉強しただけの私にとっては挑戦することに意義があったのです。ほとんどの観光客は英語だけ済ませるので(英語を第二言語として話している人でもそうです。これはこれですごいことですね!)、アメリカ人が、それも本気でイタリア語でつながろう、コミュニケーションを取ろうとしている姿は、多くの人を喜ばせたり驚かせたりしたはずです。

現地の人々は辛抱強く、私のつたない文章や変な単語選びにも耳を傾けてくれました。私の好奇心や意欲を感じ取り、話すスピードを落としたり、繰り返したりと、喜んで助けてくれたりしたのです!本当に話が込み入ってきたときには、英語に切り替えて「Mi dispiace, non parlo molto italiano.(すみません、イタリア語はあまり話せません)」と言うこともありましたが、それでも私の努力を尊重してくれました。

その結果は...

イタリア語での短い会話やメッセージのやり取り、そして読む練習といった、あらゆる場面でのチャレンジは、見事に実を結びました。なぜなら、間違いをすると、そのパターンへの注意力が一気に高まるからです。お会計を「la conta(女性形)」と言った私の間違いをウェイターが「il conto(男性形)だよ!」と訂正してくれてから、私は二度と間違えませんでした。使ってみて、間違えて、まさにその瞬間に的確なフィードバックをもらえたことで、「お会計」という概念と「il conto」という表現がしっかりと結びついたのです。

 その他にも、体当たり学習によって覚えたことはたくさんあります。

  1. 単語や特定の言い回し、たとえば、レストランや美術館のウェブサイトを見ているうちに「prenotazione(予約)」のような単語を自然と覚え、料理をテイクアウトで注文するときには「d'asportoまたはda asporto(持ち帰り)」という言葉を人から教えてもらいました。学習を定着させるには繰り返しが非常に重要となるので、そうした単語を何度も目にし、使う機会があったのがプラスになりました。
  2. そして発音も上達しました。話し続け、試し続けたことで、自分自身が発音練習できただけでなく、話した分だけ相手から返ってくるイタリア語を聞くことができ、発音に自信のなかった単語についても、実際の発音を耳にする機会が得られました。旅の終わりには、私は以前よりずっと明瞭に、自信をもって話せるようになっていました。挑戦は報われたのです!
  3. さらに、イタリア各地のイタリア語話者とつながることができました。ありとあらゆる人としゃべり、私の学びたいという気持ちが伝わると、相手もいろいろなことを共有してくれました。イタリア語の単語や語学の話、歴史やお気に入りの料理、その町で見るべきおすすめスポット、そして自分たちの暮らしや家族のことまで。田舎の小さな町では、イタリア語の力が本当に必要でしたが、いつの間にか、移動したり、質問したり、さらには家族のために簡単な通訳をしたりすることができるようになっている自分に気づきました。
  4. 学習へのモチベーションも、さらに高まりました。Duolingoでのレッスンで、文法や一つひとつの単語を「いつ」「どう使うのか」をこれまで以上に考えるようになり、より深く学べるようになったのです。(しかも、アプリにハマっていた私はイタリアにいる間も連続記録更新を欠かしませんでした。とはいえ、それは私だけではありませんけれどね。)帰国してからは、レッスンをするたびに素晴らしかった旅のことを思い出しますし、フレーズを目にしたときに「ああそうか」と腑に落ちることも増えました。さらに、次に行ったときに交わすであろう会話の数々を想像しては楽しんでいます。

Il viaggio perfetto(完璧な旅)💯

現地で積極的にイタリア語を使うことで、私は「イタリアやその文化に深く親しみたいのだ」と人々に伝えることができました。そして旅においては、文法や発音の間違いよりも、そのことのほうがずっと価値があるのです!