方言は、その話者の歴史や文化を反映しています。そしてアイルランド英語は、まさにそれを雄弁に物語っています!ヒベルノ英語(Hiberno English)とも呼ばれるアイルランド英語は、アイルランド共和国で話されている英語の方言で、発音や語彙、さらには文法規則に至るまで、他の英語方言(北アイルランドで使われている英語を含む)とは異なる点が数多くあります。英語とともに公用語とされているケルト語派の言語、アイルランド・ゲール語からの影響もあり、さらにアイルランド国内だけを見ても、地域による違いがたくさん存在します。

今回のブログでは、アイルランドで耳にするかもしれない独特な単語やフレーズをご紹介。あなたにアイルランド英語を「grind(マンツーマンレッスン)」します!

アイルランド英語入門〜基本〜

Craic

Craic」は定番中の定番、そして万能の言葉です。アイルランド旅行に備えてひとつだけ単語を覚えるとしたら、これ以外はありえません!基本的な意味は「楽しいこと」で、ありとあらゆる場面で使われます。たとえば誰かから「How the party was last night?(昨夜のパーティーはどうだった?)」と聞かれたら、「It was good craic」と答えれば「いやあ楽しかったよ」という意味になります。また、挨拶として質問の形で使われることもあり、「Any craic?」と言えば「最近どう?」的なニュアンスになります。

Grand

Grand」も、アイルランドでよく使われる言葉のひとつで、「大丈夫」「いい感じ」といった意味があります。自分の調子を表すときによく使われ、誰かの挨拶に対し「元気です、ありがとう」「おかげさまで順調です」と返したければ「I’m grand, thanks.」と答えます。さらにこの「grand」は、丁寧に申し出を断るときにも使えます。たとえば、お茶はいかがですか?と聞かれたときに「I’m grand, thanks.」と返すと、「いえ大丈夫、ありがとう」というカジュアルな断り方になります。

Sound

Sound」は形容詞で、たいてい「感じがいい」といった意味で使われます。誰かのことを「sound」だと言えば、その人が「いい人だ」という意味になります。また、「sound」は返事として使われることもあり、その場合は「ありがとう」という意味になります。

The jacks

このアイルランド英語の表現は、サバイバルに役立つ必須フレーズです。その意味は「トイレ」!「The jacks」という言い方は、英語の「the john」に由来するという説もあれば、最初の多人数用トイレを発明したJack Power氏の名前に由来するという説もあります。いずれにせよ、とっさに口から出るように練習しておくべき表現かもしれません。

I’m after…

アイルランド英語では、「after」を使って「たった今〜したところだ」という表現することがあります。この表現は、「〜の後で」を意味するアイルランド語の「tar éis」に由来しています。また、強調のためにも使われることがあり、たとえば「I’m only after eating(今ちょうど食べ終えたところだ」)」「You’ll never believe what I’m after hearing?!(今聞いたばかりのこと、信じられないよ!)」「I’m after getting a terrible shock(ひどいショックを受けたところだ)」といった使い方が可能です。

Do be

Do be」は、習慣的に起こることを表すためのインフォーマルな表現です。「I’m after」と同様にそのルーツはアイルランド語にあり、動詞句「bím ag(+動詞)」に由来しています。これは文字どおり「I do be + 動詞の~ing 形」に相当する構造です。たとえば「I do be living for the weekend」は、「通常、週末をとても楽しみにしている」という意味になります。

アイルランド英語上級編〜アイルランド人の友人に一目置かれるようになる方法〜

アイルランド英語の基本に慣れたら、いよいよ自分の英語を「本場アイルランドっぽく」してみましょう!

Yoke

Yoke」は文脈によっていろいろな意味を持ち得ますが、特に、その物の名前が思い出せないときに「物」を指して使われることがよくあります。「Where is that yoke?」は、カジュアルに「例のアレ、どこだっけ?」という感じで使います。

Up to ninety

これは、「ものすごくストレスを感じている」ことを表す表現です。たとえば「I’m up to ninety about my language exam today!」は「今日の語学の試験に対し超ストレスを感じている!」という意味になります。そんなときには、準備のためにDuolingoを勧めてあげるといいかもしれませんね 😉

Acting the maggot? Careful, you’ll get given out to!

上のフレーズを訳すと「ふざけてんの?いいかげんにしないと叱られるよ!」といったところでしょう。アイルランド人の親を持つ人なら、これらの表現にはきっと聞き覚えがあるはず。「To act the maggot」は「ばかなことをする/ふざけた行動をとる」で、「to give out」「to get given out to」は「叱る」「叱られる」という意味です。この表現は、アイルランド語の「tabhair amach(叱る)」をそのまま直訳したものです。

Stop the lights! 

Stop the lights」は、いわゆる「ため口」の感嘆表現で、あきれや驚きを表します。友だちと噂話をしていたり、特に衝撃的な話を聞いたりしたときに相手が「Stop the lights!」と反応することがありますが、これは「信じられない!」「うそでしょ!」という意味です。

C’mere to me

この省略表現は、特にダブリンを中心に、カジュアルな会話でよく耳にします。「C’mere to me(「Come here to me」の短縮形)」は、話を始める前に相手の注意を引くためによく使われ、たとえば「C’mere to me, wait till I tell you what happened last night!」であれば「ちょっと聞いてよ、昨夜何があったか話すから!」といったニュアンスになります。

身近な「craic(楽しいこと)」を探してみよう!

初めてのアイルランド英語の「grind(マンツーマンレッスン)」を終えたら、次は家でもさっそく活用してみましょう。「Derry Girls」「Normal People」「The Banshees of Inisherin」「Belfast」などのアイルランドの映画やテレビ番組がおすすめです!