Duolingoといえばキャラクター。彼らのいないレッスンなんて想像できないかもしれませんが、実は、Duolingoに彼らが登場したのは比較的最近です!とはいえ、短い間に単なるキャラクターの域を超え、世界中の学習者にとっての友だち、そして応援団ともいえる存在になりました。でも、彼らは決して、ある日ふらりと現れたわけではありません。

その立役者の1人が、エミリー・チウです。エミリーはDuolingoのクリエイティブ・プロデューサーで、約3年前に入社しました。ストーリーズをはじめ、アプリ内のさまざまなコンテンツを担当しており、Duolingoの「ワールド・キャラクター」の開発に携わったメンバーでもあります。今回は、私たちのお気に入りの女性キャラクターのリリー、ザリ、ビー、リン、そしてルーシーの誕生秘話について、エミリーに話を聞いてみました。

キャラクターの名前はどのように決めた?

これは、想像以上に大変な作業でした。私たちは一貫性を保つために、どんな言語でも共通して使えるようなものにしたかったのです。たとえば、SNSでキャラクターについて投稿するとき(「私、ビーみたいなタイプだから...」など)、ある言語では「ビー」、別の言語では「ベス」 というように名前を変えてしまうと、同じキャラクターだと結びつけにくくなってしまいますよね。

それには、英語で決めた名前が他の言語でも問題なく使えるよう、かなり念入りに調べる作業が必要でした。なぜなら、名前によっては他の言語で変な意味になってしまうこともあるからです。

もちろん、名前がそれぞれのキャラクターの性格に合っていること、そして、どの国の学習者にとっても発音しやすいことも大切にしました。さらに、リンとルーシーが同じ「L」で始まる名前を共有している、といった特別な工夫もあります。これは、2人の血がつながっていることを、学習者に伝えたかったからです。

想像を働かせたり、物語を作ったりするのが最も楽しいのは、どの女性キャラクター?

ビーと遊ぶのが大好きです。実のところ、彼女はとても書きやすいキャラクターなんです。というのも、彼女には「欲しいもの」があり、とても野心的だからです。何かを強く望んでいる主人公は、たくさんの葛藤を経験しますし、常に積極性を発揮して挑戦していくので、物語として描きやすいのです。

個性の違いや年齢の幅などを含めて、メンバー同士の関係はどのように作り上げた?

世界中の学習者が、少なくとも誰か一人には共感できるように、年齢や民族性、性格に幅を持たせることが重要だと私たちは考えました。グループのメンバー同士の関係という点では、「正反対の者同士が引き合う」ことで、自然とドラマが生まれます。実際、私たちのキャラクターの組み合わせには、そうした関係が多いことに気づくかもしれません。たとえば、ザリはとても社交的ですが、親友のリリーはかなり内向的です。リンはとてもおおらかな性格ですが、ビーはかなり神経質です。こういった対比が、物語を面白くしてくれる要素なのです。

リンとルーシーは、おばあちゃんと孫という関係にあるが、なぜこのペアを選んだ?

アメリカ文化では、家族=核家族として描かれることがより一般的です。一方で、他の文化では、祖父母が子育てに大きな役割を果たすことも少なくありません。特にアジアの文化では、祖父母に育てられた人を私はたくさん知っています。そうした関係性を、私たちの世界観の中で描くことは、とても大切だと思いました。さらに、学習上の必要性もあります。学習者には、家族や人間関係に関する語彙を学ぶ機会が必要ですからね。

多様性というコンセプトは、こうした女性キャラクターの性格にどのように反映されている?そしてステレオタイプに陥らないよう、どんな点を意識した?

私たちは、ステレオタイプをどうやって壊すかについても色々と考えましたが、いちばん大切にしたのは、キャラクターを「周りにいそうな人」にすることでした。そのために、身近な実在の人々(たとえば友だちや姉妹、母親など)を観察し、そこから多くのインスピレーションを得ています。もし、リリーの自己防衛的な皮肉に共通するものを持つ人を、あなたが一人でも知っているなら、彼女はきっと「リアルな存在」に感じられるはずです。(ちなみに個人的には、私は高校時代、完全にリリータイプでした。彼女の斜めに構えたキャラに、ザリの「オールAを取らなきゃ」という欲求が混ざった感じですね。)人間の性格を形作る特徴を、より具体的に描けば描くほど、その表現はより現実味を帯び、意味のあるものになるのです。

あなたが実際に出会った女性がモデルとなったキャラクターはいる?

リンとビーの関係性は、ある意味で、私と幼なじみの親友との関係から着想を得ています。子どもの頃の私は、ザリのようにとてもタイプAで、何事にもきっちり取り組むタイプでした。一方、親友はまさにリンそのもので、私はあらゆることに全力を注ぐのに対し、彼女は成り行きに任せるタイプだったんです。しかも不思議なことに、いつも彼女のほうがうまくいってしまって……それが私には本当に悔しかったですね。なので、ええ、私の親友は間違いなく「リンの要素」を持っていました。面白いことに、大人になるにつれて、私たちは2人とも、ビーとリンの間の中間あたりに自然と近づいていったんです。

各キャラクターについて、何か面白い豆知識を教えて!

リン: サンドイッチが大好き。

ビー: これまで一度もマッサージを気持ちいいと思ったことがない。

リリー: 彼女は誰も知らないようなバンドの音楽しか聴かない。

ザリ: 彼女はおそらく学校で10個くらいのクラブに所属していて、そのうち8つでは代表を務めている優等生。

ルーシー: ルーシーは...謎めいた過去を持っている人。

それについてもっと話してもらえますか?...それは絶対に秘密!