学校で英語を学び始めると、真っ先に習うのがあいさつとして使う疑問文「How are you?」ですよね。しかし英語の疑問文は、特に初心の学習者にとっては、非常にややこしい代物です。「Who」やら「What」やらの疑問詞はいくつもあるし、動詞の場所は入れ替わるし、そして時には「do」や「does」という余計な単語までくっついてくる...!

というわけで今回のブログは、初級・中級の学習者向けに、押さえておくべき英語の疑問文を3種類に分け、計4本のシリーズでお届けします!
第2回「Yes/no編」はこちらから
第3回「WH編」はこちらから
第4回「付加疑問文編」はこちらから

英語の疑問文 - まずは種類を押さえよう

英語の疑問文は主に3種類に分けることができ、それぞれ異なるタイプの情報(回答)を得るために使用され、疑問文の種類によって、語順(単語が並ぶ順序)に関して異なるルールがあります。

Yes/No疑問文

これらの質問は「Yes(はい)」か「No(いいえ)」で答えることができるので、Yes/No疑問文と呼ばれます。たとえば、次のような場合です。

  • Are you going to school tomorrow?(あなたは明日、学校に行きますか?)
  • Does she have a car?(彼女は車を持っていますか?)
  • Should we call them first?(まず彼らに電話しましょうか? )

WH疑問文(「Who」や「How」などの疑問詞を使う疑問文)

これらの質問では、「Where(どこ)」、「Who(誰)」、「When(いつ)」などの、聞き手が知りたい情報について疑問詞を使って尋ねます。たとえば、次のような場合です。

  • Where is your school?(あなたの学校はどこですか?)
  • Why does she have a car?(なぜ彼女は車を持っているのですか。)
  • When should we call them?(いつ電話すればいいですか。)

付加疑問文

Yes/No疑問文や特定の情報を尋ねるWH疑問文とは異なり、付加疑問文は、発言の最後にある短い疑問文を「付加」することによって、自分の発言が正しいことを聞き手に確認するものです。たとえば、次のような場合です。

  • Your school is downtown, isn't it?(あなたの学校は街の中心にありましたよね?)
  • She has had the car for a long time, hasn't she?(彼女は長い間、車を持っていますよね?)
  • We shouldn't call them until later, should we?(もう少し後まで電話すべきではないですよね?/電話するのはもっと後にしたほうがいいですよね?)

この3種類の疑問文にはそれぞれルールがあり、それが「語順の公式」、つまり、主語、動詞、目的語、疑問詞の並ぶ順番です。それぞれの種類の疑問文の「語順の公式」については、タイトルをクリックしてリンク先の記事で確認してみてください!

英語の疑問文で迷わなくなるためのコツ

英語では、質問の種類によって語順が異なるため、「語順の公式」も数種類あります。「頭がごちゃごちゃになりそう...」と感じる学習者の皆さんのために、英語の疑問文を効率的に学ぶための練習方法をいくつか紹介しますね。

  • be動詞を使った疑問文を集中して練習する。不規則動詞であるbe動詞は、使う機会が多い一方で初心者泣かせでもあります。また、他の動詞と違い、疑問文を作るときに例外的に「Do」や「Does」を使いません。be動詞を使った文章で疑問文を作る練習を集中して行い、上記の3種類を1つずつマスターしていくことによって、学習時間を最大限に活用することができます!
  • 現在形から始める。現在形は最初に勉強する時制なので、ここから始めるのが理にかなっています! つまり、「did」を使った疑問文はいったん忘れ、その代わりに、知っている現在形の動詞を使って、Yes/No疑問文やWH疑問文を作る練習だけをしてみましょう。まず、疑問文を「語順の公式」にしたがって分類することから始め、それが身についてきたら、トピック(レストランで必要な疑問文、デートで使えそうな疑問文、仕事の打ち合わせ用の疑問文など)に沿った疑問文のグループを作ってみましょう。
  • 目・耳・口に加えて手も動かす。「書く」という方法は、プレッシャーを感じずに英語の疑問文を作る練習をするのに最適です。Duolingoのレッスンで見た質問を書き写すことから始め、新しい質問を自作する練習もしてみましょう。また、質問と答えだけでできた短い会話を書いたり、次に英語を使う機会(たとえば就職の面接など)で使いそうな質問をリストアップしたりするのもおススメ。なお、お気に入りの英語テレビシリーズがあれば、この先の展開について知りたいことを疑問文で書き出すなどの遊びも、最高の練習になります!
  • 上記の学習を続けながら、徐々に動詞のバラエティを増やしていく。Duolingoのレッスンで新しい動詞を覚えたら、それを使って「Yes/No」と「WH」の両方の疑問文を作ってみましょう。1つの動詞に対し、紙の左側に「Yes/No」の質問を書き、右側に「WH」の質問を書けば、あなたが知っている動詞を使った質問のリストができあがりです!
  • 自分にとっての語学の目標を考えてみる。たとえば、英語圏への旅行の予定がある人は、旅行で必要とされる疑問文を集中的に練習しましょう。この場合、「Where is the museum? (美術館/博物館はどこですか?)」などのWH疑問文が多くなるなどの、傾向が見えてくるはずです。また接客業を目指すのであれば、「Would you like to pay by card?(カードでお支払いになりますか?)」のように、Yes/No疑問文を多めに練習するとよいでしょう。

疑問はありますか?😉

英語の疑問文は無数に存在しますが、見聞きしていくうち、自分でも使えるパターンがいくつも見つかるはずです。だからこそ、疑問文の「語順の公式」を学ぶことが役に立つのです! Duolingoのレッスンでも、英語のヒット曲でも、映画やテレビ番組でも、ソーシャルメディアでも、英語に触れる機会があればいつでもどこでも、英語の疑問文の練習ができますよ💪