ポルトガル語は語学学習者の間で人気が高まっています。そしてそれも不思議ではありません。なぜならポルトガル語は、世界中で2億7千万人が話す重要な言語で、ブラジルやポルトガルといった人気の旅行先の主要言語だからです。
しかし、ポルトガル語はそれ以外の場所でも使われています!歴史的に、航海時代の探検家たちの言語であったことから、ポルトガル語は世界のあらゆる場所に広まりました。以下に、ポルトガル語がどんな場所で話されているのかをご紹介しましょう!
アメリカ大陸のポルトガル語
ブラジルはポルトガル語の筆頭国です。世界最大級の国の一つとして、約2億1800万人のポルトガル語話者を抱えています。
これに加え、ポルトガル語は、アメリカ大陸の他の地域にも根付いています!ポルトガル人、ブラジル人、アンゴラ人、カーボベルデ人が多く移民したことによって、ウルグアイ、ベネズエラ、パラグアイ、ガイアナ、ボリビアでも少数言語となっています。
さらに米国とカナダも、約230万人のポルトガル語話者が存在します。また、オランダ領のボネール、アルバ、キュラソーの公用語のひとつがパピアメント語ですが、このクレオール言語は、アフリカ諸語、オランダ語、そしておそらくポルトガル語も含む言語の混合から発展しました。
アフリカのポルトガル語
アフリカはポルトガル語話者が2番目に多い大陸(1番はアメリカ大陸)で、約6000万人のアフリカ人がポルトガル語を話しています。ポルトガル語はアンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウ、赤道ギニア、カーボベルデ、サントメ・プリンシペの公用語であるほか、南アフリカ、ナミビア、コンゴ、ザンビア、セネガル、エスワティニでも使われています。
アフリカのクレオール語の中にも、ポルトガル語と現地語の接触から発展したものがいくつかあります。そのうちの2つが、カーボベルデで話されているクリオル(Kriolu)と、ギニアビサウで話されているギネンシ(Guinensi)です。以下でこれらの言語とポルトガル語を比較し、共通する表現を見てみましょう。
| ブラジルとヨーロッパのポルトガル語 | クリオル | ギネンシ | 日本語 |
|---|---|---|---|
| Bom dia | Bon dia | Bon dia | おはようございます |
| Como estás? / Como vai? | Módi ki bu sta? | Kuma ku bu na bai? | 調子はどう? |
| Muito bom | Mutu bon | I bon dimás | 快調です |
| Eu estou bem | N sta dretu | Ami n'stá bon | 元気です |
| Tem um bom dia / Tenha um bom dia | Pasa un bon dia | Pasa un bon dia | 良い一日を |
| Até logo / Vejo você depois | N ta odjâ-u dipôs | N'ta odjau dipus | またね |
| Comida | Kumida | Bianda / Kumida | 食べ物 |
| Pão | Pon | Pon | パン |
アジアのポルトガル語
アジアでは、国や地域によってポルトガル語の位置づけが異なります。旧ポルトガル植民地である東ティモールとマカオでは、ポルトガル語は公用語のひとつです(東ティモールではテトゥン語、マカオでは広東語と並んで用いられています)。ポルトガル語は何世紀にもわたってこれらの地域に存在してきたため、ポルトガル語と現地の言語との間でのコードスイッチング現象を耳にすることもよくあります。また、マカオのパトゥア語を含め、この地域のクレオール言語にもポルトガル語の影響が見られます。
マレーシアとシンガポールには、ジェンテ・クリスタンと呼ばれる人々のコミュニティがあります。彼らはポルトガル系のユーラシア人で、ポルトガル語の影響を受けたクレオール言語であるパピア・クリスタン語(リグア・クリスタンとも呼ばれます)を話しています。また、クリスタンの料理、建築、民間伝承にも、彼らのポルトガル語圏らしい文化的遺産が反映されています。
ポルトガル語は、スリランカやインドなどの南アジアにも存在しています。スリランカにはポルトガル語の影響を受けたクレオール言語(スリランカ・ポルトガル・クレオール)があり、インドのダマン・ディウにも、同様にポルトガル語の影響を受けたクレオール言語(リグア・ダ・カーザ)があります。ポルトガルは、インドの一州であるゴアを何世紀にもわたって植民地として支配しており、現在ゴア州の公用語であるコンカニ語には、多くのポルトガル語由来の語彙が取り入れられています。近年では、ポルトガル語の影響は再び高まりつつあり、これらの地域でポルトガル語を公用語の1つとして再導入しようとする動きも見られます。また、現在でも多くの学校でポルトガル語が正式に教えられています。
日本にはアジア最大のポルトガル語話者コミュニティがあり、30万人のポルトガル語話者がいます!日本とポルトガル語の関係の歴史は長く、日本語の語彙にも、ポルトガル語由来のものが定着しています。
- パン:ポルトガル語の「pão」に由来
- コップ:ポルトガル語の「copo」に由来
ヨーロッパのポルトガル語
ポルトガル語は、その発祥の地では話者数が減少しているものの、意外にもヨーロッパ各地に拡散し根付いています。ポルトガル国内の話者は約1,000万人ですが、専門家は、ヨーロッパ全体で約1,500万人の話者がいると推定しています。では、残りの人々はどこにいるのでしょうか?
ポルトガルに次いでポルトガル語話者が多いのはフランスで、続いてスイス、英国、ドイツ、スペインとなっています。さらに、アイルランドやオランダにも、規模は小さいながらポルトガル語話者のコミュニティが存在しています。
さらに興味深いことに、アンドラ住民の約11%がポルトガル語を話し、ルクセンブルクではこの割合が18~25%と推定されており、これは割合で見た場合、世界最大の外国人移民コミュニティとなっています。
ポルトガル語で世界がつながる!
ポルトガル語の知識が役立つのは、ポルトガルのビーチやブラジルのカーニバルだけにとどまりません。ポルトガル語を学べば、世界を巡る冒険への扉が開くのです!ポルトガル語は、世界各地に暮らす沢山の人々の言語であり、あなたのようなポルトガル語の新しい話者を、彼らは喜んで迎えてくれることでしょう!