英語の付加疑問文は会話でひんぱんに使われる表現ですが、学習者にとってはやや要注意の文法です。というのも、文が肯定文なのか否定文なのか、助動詞が含まれているかどうか、主語を言い換えた場合にどんな代名詞になるのかなど、注意するべき文法事項がたくさんあるからです。
では皆さん、付加疑問文についてもっと学ぶ準備は、できていますよね?😉
目次
英語の付加疑問文とは?
付加疑問文とは、もともとの文(この記事では 「主節」と呼びます)の後に、短い疑問文(同じく「付加疑問節」と呼びます)を付け加え、「その内容が本当かどうか」を相手に確認する表現です。日本語では「~ね?」「~よね?」に相当しますが、英語の付加疑問節はもうちょっと長めです。実際の例を見てみましょう。たとえば、
- He can swim, can’t he?(彼は泳げるのですね?)
- They drink coffee, don’t they?(彼らはコーヒーを飲むんですよね?)
- We aren’t late, are we?(私たち、遅れてないよね?)
付加疑問文の作り方
付加疑問文は通常、主節の後にコンマを置き、その後に「動詞(肯定または否定)+代名詞」からなる付加疑問節を続けます。たとえば以下の通りです。
| 主節(肯定) | ➕ | 付加疑問節 | ||
|---|---|---|---|---|
| 動詞の置き換え(否定) | ➕ | 代名詞 | ||
| She wants a cookie | ➕ | doesn’t | ➕ | she |
| 🟰 | ||||
| She wants a cookie, doesn’t she?(彼女はクッキーが欲しいんですね?) | ||||
| 主節(否定) | ➕ | 付加疑問節 | ||
|---|---|---|---|---|
| 動詞の置き換え(肯定) | ➕ | 代名詞 | ||
| He isn’t absent | ➕ | is | ➕ | he |
| 🟰 | ||||
| He isn’t absent, is he?(彼は欠席じゃないよね?) | ||||
一見、簡単そうに見えるかもしれません。しかし、付加疑問文を作る際には、いくつか考慮しなければならない点があります。
- 主節の主語は何か?
- 主節は肯定文か否定文か?
- 主節には助動詞またはbe動詞が含まれているか?
- もし助動詞もbe動詞も含まれていない場合、主節の動詞は現在形か過去形か?
それぞれを詳しく見ていきましょう。
付加疑問節で使う代名詞
付加疑問文では、ほとんどの場合he、we、またはtheyのような代名詞を使います。主節の主語がすでに代名詞なら、付加疑問でも同じ代名詞をそのまま使えば大丈夫です。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| I’m right. (私は正しい。) |
➡️ | I’m right, aren’t I? (私、正しいよね?) |
| She doesn’t know your mom. (彼女はあなたのお母さんを知らない。) |
➡️ | She doesn’t know your mom, does she? (彼女はあなたのお母さんを知らないのよね?) |
| They can come to the party. (彼らはパーティーに来られる。) |
➡️ | They can come to the party, can’t they? (彼らはパーティーに来られますよね?) |
一方、主節で代名詞が使われていない場合は、付加疑問節の中で主語をどの代名詞に置き換えられるかを考える必要があります。たとえば「Joe doesn’t speak Mandarin.」という文では、「Joe」は男性を指しているので、付加疑問節では三人称単数の「he」を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| Joe doesn’t speak Mandarin. (Joe は中国語を話さない。) |
➡️ | Joe doesn’t speak Mandarin, does he? (Joe は中国語を話さないよね?) |
| Sam and I aren’t invited. (Sam と私は招待されていない。) |
➡️ | Sam and I aren’t invited, are we? (Sam と私は招待されていないよね?) |
| Amy and Ben should stay. (Amy と Ben は残るべき。) |
➡️ | Amy and Ben should stay, shouldn’t they? (Amy と Ben は残るべきだよね?) |
肯定文または否定文を付加疑問文にするには ?
英語では、主節が肯定文なら付加疑問節は否定形になります。通常は短縮形を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| You are from Ecuador. (あなたはエクアドル出身です。) |
➡️ | You are from Ecuador aren’t you? (あなたはエクアドル出身ですよね?) |
| Andrew should study now. (アンドリューは今勉強しなきゃいけない。) |
➡️ | Andrew should study now, shouldn’t he? (アンドリューは今勉強しなきゃいけないんだよね?) |
| We have checked in already. (私たちは、もうチェックインした。) |
➡️ | We have checked in already, haven’t we? (私たち、もうチェックインしたわよね?) |
一方、主節が否定文なら、付加疑問節は肯定形になります。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| The taxi didn’t save us time. (タクシーに乗っても時間短縮にはならなかった。) |
➡️ | The taxi didn’t save us time, did it? (タクシーに乗っても時間短縮にはならなかったね?) |
| We can’t reserve a table in advance. (私たちは事前にテーブルの予約はできない。) |
➡️ | We can’t reserve a table in advance can we? (私たちは事前にテーブルの予約はできないんですよね?) |
| These boots aren’t waterproof. (このブーツは防水ではない。) |
➡️ | These boots aren’t waterproof, are they? (このブーツは防水ではないですよね?) |
付加疑問文節で使う助動詞はどう選ぶ?
助動詞またはbe動詞を使う付加疑問文の場合
主節に時制を表す助動詞(will、have、またはdoの過去形など)が含まれている場合、付加疑問節でも同じ助動詞を使います。肯定形か否定形かも忘れずに確認しましょう。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| You have been to Mexico. (あなたはメキシコへ行ったことがある。) |
➡️ | You have been to Mexico, haven’t you? (あなたはメキシコへ行ったことがあるんですよね?) |
| She will be late. (彼女は遅れて来る。) |
➡️ | She will be late, won’t she? (彼女は遅れて来るんだね?) |
| They didn’t leave. (彼らは出発しなかった。) |
➡️ | They didn’t leave, did they? (彼らは出発しなかったですよね?) |
同様に、主節にニュアンス付加の助動詞(can、should、またはcouldなど)が含まれている場合は、付加疑問節でも同じ助動詞を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| I could stay another night. (私はもう一晩泊まれる。) |
➡️ | I could stay another night, couldn’t I? (私はもう一晩泊まれるよね?) |
| She can ride a bike. (彼女は自転車に乗れる。) |
➡️ | She can ride a bike, can’t she? (彼女は自転車に乗れるよね?) |
| They shouldn’t eat now. (彼らは今食べるべきではない。) |
➡️ | They shouldn’t eat now, should they? (彼らは今食べるべきではないよね?) |
最後に、主節にbe動詞(is、are、またはwereなど)が含まれている場合も、付加疑問節で同じbe動詞を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| You were happy. (あなたは幸せだった。) |
➡️ | You were happy, weren’t you? (あなたは幸せだったよね?) |
| It isn’t cold. (寒くない。) |
➡️ | It isn’t cold, is it? (寒くないよね?) |
| They are confused. (彼らは混乱している。) |
➡️ | They are confused, aren’t they? (彼らは混乱しているんだよね?) |
ただし、主節が「I am」または「I’m」の場合、付加疑問節では通常「aren’t I」を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| I am done. (俺はもう終わりだ。) |
➡️ | I am done, aren’t I? (俺、もう終わりだ、そうだろう?) |
| I’m in your group. (私はあなたのグループにいる。) |
➡️ | I’m in your group, aren’t I? (私はあなたのグループにいるのよね?) |
付加疑問節に助動詞「do」を使う場合
主節に助動詞もbe動詞も含まれていない場合は、付加疑問節は助動詞「do」を使い、その時制を主節に合わせる必要があります。つまり、主節が現在形なら、付加疑問節では「doesn’t」(三人称単数)または「don’t」(それ以外の人称)を使います。
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| You walk to work. (あなたは歩いて通勤する。) |
➡️ | You walk to work, don’t you? (あなたは歩いて通勤するんですよね?) |
| He goes home at noon. (彼は正午に帰宅する。) |
➡️ | He goes home at noon, doesn’t he? (彼は正午に帰宅するんだよね?) |
| We love each other. (私たちは愛し合っている。) |
➡️ | We love each other, don’t we? (私たち、愛し合っているんだよね?) |
そして主節の動詞が過去形ならば、付加疑問節で「didn’t」を使います:
| 元の文 | 付加疑問文 | |
|---|---|---|
| You walked to work. (あなたは歩いて仕事場に行った。) |
➡️ | You walked to work, didn’t you? (あなたは歩いて仕事場に行ったんですよね?) |
| He went home at noon. (彼は正午に帰宅した。) |
➡️ | He went home at noon, didn’t he? (彼は正午に帰宅したんだよね?) |
| We loved each other. (私たちは愛し合っていた。) |
➡️ | We loved each other, didn’t we? (私たち、愛し合っていたよね?) |
確認事項は、さっそく付加疑問文で質問してみよう!
英語の付加疑問文は、ときに早口言葉のように難しく感じるかもしれません。しかし、文のタイプ別にひとつひとつ繰り返してみれば、すぐに自信を持って使いこなせるようになるはずです!
英語の付加疑問文の例
文中にbe動詞または助動詞を含むもの
be動詞を含む文の例
- The directions weren’t very clear, were they?(指示があまり明確ではなかったですよね?)
- You are the first to arrive, aren’t you?(あなたが一番に到着したのですね?)
- The whole crowd was surprised, weren’t they?(観客全員が驚いていたよねえ?)
- I’m not going to present first, am I?(まさか僕が最初に発表するわけではないですよね?)
- This building is being renovated, isn’t it?(このビルは改装中なんですよね?)
能力・可能性・義務・推測などを表す助動詞を含む文の例
- We should check the second suitcase, shouldn’t we?(2個目のスーツケースを預けるべきですよね?)
- Our grandparents can’t meet us at the park, can they?(おじいちゃんおばあちゃんは、公園で私たちと待ち合わせることはできないんだよね?)
- The photographer could show us the pictures before Sunday, couldn’t they?(カメラマンは日曜日までに写真を見せてくれるんですよね?)
- 注:「couldn't they?」の「they」は複数形ではなく、カメラマンの性別がわからないときに使用します。性別がわかっているのであれば「couldn’t he」または「couldn’t she」となります。
- The team wouldn’t practice in the rain, would they?(チームは雨の中では練習しないだろう?)
時制を表す助動詞を含む文の例
- The children haven’t tried gelato yet, have they?(子供たちはまだジェラートを試していないですよね?)
- She has designed other bridges, hasn’t she?(彼女は他の橋も設計していますね?)
- Our rates will rise in the summer, won’t they?(夏には我々の時給が上がるんですよね?)
- You hadn’t received a confirmation email, had you?(あなたに確認メールは届いていないんですよね?)
文中に「do(またはdoesやdid)」を含むもの
- I don’t look like my passport photo, do I?(私、パスポートの写真に似ていないでしょう?)
- The chairs don’t fit with the new decor, do they?(その椅子は新しい内装に似合っていませんよね?)
- Her work speaks for itself, doesn’t it?(彼女の作品それ自体が物語っている、そうでしょう?)
- The puppy didn’t create this mess, did he?(その子犬がここを散らかしたわけじゃないでしょう、まさか?)
- 注:たとえば子犬がメスであれば付加疑問文は「did she」となり、話し手が自分と子犬の間に感情的な距離を置くのであれば「did it」と言うこともできます。
- The performance doesn’t usually begin on time, does it?(通常、公演は時間通りに始まらないものですよね?)