「Hellllooooo!」「Hi!」「 What’s up?」等々、 英語で会話のはじめに口にする挨拶には、様々なバリエーションがあります。皆さんご存じの「Hello」は基本中の基本、でも「これだけ使うのはなんか単調だな...」と感じている方はぜひ、この記事を最後まで読んでみてください!

💡
「Hello」は、いつでもどこでも誰にでも使える普遍的な挨拶です。

英語の「Hello」を17種類に言い換えてみる

英語圏の大都市では、すれ違う人全員に挨拶することは期待されていません(というより不可能かもしれません!)。しかし、小さな町や学校の中など、ほとんどの人を知っているような場所では、誰かに出会うたびにお辞儀代わりにちょっとうなずいたり、微笑んだり、あるいは声に出して「Hello」と言うのが礼儀です。

時間帯や状況(かしこまるべきか、カジュアルで良いか)、そしてあなたの気分によって「Hello」はさまざまに変化させることができます。どんなシーンでも対応できるよう、以下の表に17つのオプションをまとめました。

英語 日本語訳
(文脈や相手によっても理解が変わってくるため、解釈の一例ととらえてください)
丁寧さのレベル
Hello こんにちは
(朝なら「おはようございます」、夜なら「こんばんは」に相当)
相手や場面を問わず使える
Hi どうもです カジュアル
(親しい相手なら仕事で使うこともあり)
Hi there 「やあ」「やっほー」「こんちわ!」など 非常にカジュアル
Hey 「やあ」「やっほー」「こんちわ!」など 非常にカジュアル
Heyo 「やあ」「やっほー」「こんちわ!」など 非常にカジュアル
Hiya 「やあ」「やっほー」「こんちわ!」など 非常にカジュアル
Howdy いよお
(西部のカウボーイを連想させる言い方)
カジュアル
(使う地域が限定されている)
Holla どーもどーも カジュアル
Yo よう! 非常にカジュアル
Greetings / Salutations 謹んでご挨拶申し上げます 使われる機会は少な目
Good morning おはようございます フォーマル
(朝のみ)
Morning おはよ~ カジュアル
(朝のみ)
Good afternoon こんにちは フォーマル
(午後のみ)
Good day 本日はお日柄も良く 極度にかしこまった言い方、または冗談でわざと
Good evening こんばんは フォーマル
(夜のみ)
Evenin’ こんばんは カジュアル
(夜のみ)
Nice to see you / Good to see you 「お会いできてうれしいです」「ご無沙汰しております」「あら、ばったりね!」など 相手や場面を問わず使える

英語の挨拶には隠れたルールがたくさんあります!

米国では「Hello」と言わずにいきなり相手の近況について尋ねる(つまり質問の文章を切り出す)ことがよくあります。これはイタリアフランスでの挨拶のしきたりとは大違いです! 質問から始めると会話の進行がスピーディーになり、特に、お店で店員と話すときや、付き合いの長い友達とのランチのような場面ではその方が便利かもしれません。

「Hello」の代わりに質問が来たらどう返すか

一般的には、この手の質問は挨拶としての常套句で、相手は具体的な答えを期待していないことがほとんどです。「Hello」の代わりにこのような質問が来たら、にっこりと微笑んでみせるか、相手に同様の質問を返すだけでも大丈夫です。

英語 日本語訳 丁寧さのレベル 返答の例
How are you
(doing)?
元気? ほとんどの状況で使える I’m well / I’m fine, and
you?

(私は元気です。あなたは?)
How do you do? ご機嫌いかがですか? フォーマル I’m well / I’m fine, and
you?

(私は元気です。あなたは?)
How’s it (your
day) going?
調子どう? カジュアル Good / Well / Fine, and
you?

(元気、あなたは?)
How are ya? / How ya doin’? / How are
things?
調子どう? カジュアル Good / How
‘bout you?

(元気、そっちは?)
What’s new? 最近どう? カジュアル Not much / Nothing
(特に変わったことはないなぁ)
What’s going
on?
/ What’s
happening?
何してるの? カジュアル Not much / Nothing
(別に、何もしてないよ)
What’s up? / ‘Sup? どーしてる? 非常にカジュアル Not much / Nothing
(別に。フツーだよ)

英語での挨拶の例をあげればきりがありませんが、とりあえずは以上を覚えておきましょう!

「Hello」にまつわる歴史・習慣・文化

「Hello」やその代わりの挨拶の言葉の歴史をひもとくのは、面白いものです。まず「Hello」はもともと「Holla」という言葉で、これは、14世紀のイギリスで人を呼び止める時に使う呼びかけの言葉でしたが、これが「Hallo」に転じ、さらに「Hello」になったという経緯があります。そして今になって、その「Holla」が、カジュアルな挨拶としてまた使われるようになりました。一方、16世紀の英語の「How do ye?」という言い回しは、のちに「How dee」に転じ、現在ではアメリカ西部で使われる「Howdy」という言葉になりました。これは、西部劇でカウボーイが使う挨拶の言葉として知られています!

英語で電話に出る場合は「Hello」が一般的です。もちろん、今は発信者番号通知があるので、相手が誰だかわかればもっと的確な挨拶ができます。相手の名前を言うこともできるし、

「Hey, Oscar!」とか「How are ya, Lucy?」といったくだけた言い方もできます。仕事で電話をかける場合は、電話を取ったときに自分の名前を名乗れば、正しい相手につながったということが(または間違えてかけたということも)すぐにわかります。最も礼儀正しい名乗り方は、「Hello, this is Mr. Bell.」などです。

さて、英語で挨拶するための言葉は十分に覚えました。ここで、体(手、頭部、唇など)の表現も少し覚えておきましょう。握手はややフォーマルですが、どんな状況でも使える万能選手です。握手のかわりや、遠くから挨拶する場合には、うなずく動作(いわば頭だけお辞儀をする感じ)をするのが良いでしょう。頬へのキスやハグは親しい友人や家族の間だけでするものです。いきなり真似しようとせず、相手にもその習慣があるかどうかを見定め、また自分自身がハグやキスの習慣に慣れるまで待ったほうがいいかもしれません。ハイタッチやガッツポーズは、挨拶中に友情や連帯感を示す楽しい方法ですが、親しい人にだけ使うようにしましょう!

英語で思い切り感じよく挨拶!

この記事を通して皆さんに「Greeting(ご挨拶)」し、言葉の持つ力についてお話することができてとてもうれしいです。そろそろ「Good-bye」の時間なので、お別れの言葉を紹介し終わることにしましょう。
Farewell(さようなら)!
See you soon(またお会いしましょう)!
Catch you later(またね)!