チェスは戦略のゲームですが、すべては自分の駒を知ることから始まります。圧倒的な力を持つクイーンから、数で勝負のポーンにいたるまで、それぞれの駒には独自の役割、動き、そして異なった特徴があります。


目次

チェスの駒の種⁠⁠類 

チェスには白と黒の2色の駒があり、2名で対局します。チェス盤に駒をセットアップしてみれば、さまざまな種類の駒があることがわかるでしょう。

それぞれの陣営には、16個の駒を置きます。

チェスの駒について話す際、特定の駒を総称する用語を使うことがあります。 

  • ポーン vs. ピース:ポーンと「それ以外の駒」は区別して扱われ、「それ以外の駒」は「ピース」と呼ばれます。 
  • 大駒 vs. 小駒:クイーンとルークは「大駒(メジャーピース)」と呼ばれ、ナイトとビショップは「小駒(マイナーピース)」と呼ばれます。 

これらの駒はチームとして動き、キングを守りながら相手を攻撃します。 

チェスの駒の動⁠⁠き

これらの駒はそれぞれ、独自の動き方をします。何マスでも一気に移動できる駒もあれば、ほかの駒を飛び越えられる駒もあり、より限定された動きしかできない駒もあります。

ポーンは前に進めますが、後ろには進めません。初めて動くときは、1マスまたは2マス進むことができます。その後は、一度につき前へ1マスずつしか進めません。


3つのポーンと、それぞれが前に進む動きを示す矢印が描かれたチェス盤。1つ目のポーンは2段目から1マス進み、2つ目のポーンは2段目から2マス進み、さらに盤の前方にある3つ目のポーンは1マス進んでいる。

ナイトはL字型に動きます。つまり、「縦に2マス+横に1マス」 または 「横に2マス+縦に1マス」移動できるのです。


2つのナイトと、それぞれの動きを示す矢印が描かれたチェス盤。1つのナイトは右に2マス、下に1マス動いている。もう1つのナイトは下に2マス、左に1マス動いている。

ビショップは、斜め方向に何マスでも進める駒です。


2つのビショップと、それぞれの動きを示す矢印が描かれたチェス盤。1つ目のビショップは左下の斜め方向に3マス動いている。もう1つのビショップは右下の斜め方向に4マス動いている。

ルークは、縦または横方向に何マスでも進むことができます。


2つのルークと、それぞれの動きを示す矢印が描かれたチェス盤。1つのルークは下に7マス動いている。もう1つのルークは左に5マス動いている。

クイーンは、横にも縦にも、そして斜め方向にも、好きな数だけマスを進むことができます。


クイーンと、横・縦・斜めの各方向に好きな数だけ進めることを示す矢印が描かれたチェス盤のイラスト。

キングは、あらゆる方向に動けますが、1マスしか進めません。


キングの駒と、横・縦・斜めのあらゆる方向に1マスずつ動けることを示す矢印が描かれたチェス盤のイラスト。

チェスの駒の価⁠値

チェスでは、駒の相対的な強さを測るために、各駒に点数を割り当てることがよくあります。

点数
ポーン 1点
ナイト 3点
ビショップ 3点
ルーク 5点
クイーン 9点
キング 点数では計れない(キングを取られたら負けなので、価値は無限大です!)

これらの点数は公式ルールではありませんが、プレイヤーが局面を評価したり、駒のトレードをしたりする際の基準となります。 

ポー⁠ン

小さなヘルメットのような丸い頭をした駒が、ポーンです。対局開始時、各プレイヤーは、それぞれ8個のポーンを2段目と7段目(大駒と小駒の前の列)に配置するので、盤上には計16個のポーンが並びます。


ポーンの初期配置を示したチェス盤のイラスト。白のポーンが2列目に、黒のポーンが7列目に並んでいる。

ポーンには、他の駒とは異なるユニークな特徴があります。

  • 動き方と敵の駒の取り方が異なる、唯一の駒です。まっすぐ前に進みますが、斜め前にいる駒を取ります。
  • また、後ろに戻ることができない唯一の駒でもあります。

ポーンには、特別なルールも2つあります。 

  • アンパッサン: 相手のポーンが2マス前進したその直後の手番にだけ許される、特別な駒の取り方です。 
  • 昇格(プロモーション):ポーンが盤の反対側の端に到達したときには、別の駒に昇格する決まりとなっています。選べるのは、クイーン(通常はこれが最強の選択肢)、ルーク、ナイト、ビショップのいずれかです。 

ナイ⁠ト 

馬の頭をしているのが、ナイトです。各プレイヤーは2個のナイトを保有し、1段目と8段目の、それぞれ端から2番目のマス(ルークとビショップの間)に配置します。


盤の隅に近い位置にある、白と黒のナイトの初期配置を示すチェス盤のイラスト。

ナイトは、ほかの駒を飛び越えられる唯一の駒です。そのため、駒が密集した局面で特に威力を発揮します。 

ビショッ⁠プ 

先のとがった上部に、斜めの切れ込みがあるのがビショップです。各プレイヤーは2個のビショップを保有し、自分に一番近い段の、左右それぞれの端から3番目のマスに配置します。つまり各プレイヤーは、白マスにいるビショップ1個と黒マスにいるビショップ1個の状態でゲームを始めることになります。


ビショップの初期配置。チェス盤の1段目と8段目にそれぞれ白と黒のビショップ2つずつ置かれている。

ビショップは斜めにしか動けないため、ゲームの間ずっと、同じ色のマスを移動することになります。 

ルー⁠ク

ルークは城の塔のような形をした駒です。各プレイヤーは2個のルークを保有し、盤の四隅に配置した状態でゲームを始めます。


ルークの初期配置を示したチェス盤。四隅に、白と黒のルークが計4個配置されている。

ルークは強力な大駒であり、キングを守ると同時にルークの攻撃力を引き出す特別な手、「キャスリング」において重要な役割を果たします。

クイー⁠ン 

王冠をかぶっている駒がクイーンで、2番目に背が高いのが通常です。各プレイヤーはクイーンを1つずつ保有し、1段目と8段目において、白のクイーンを白のマス(白から見て中央左側のマス)に、黒のクイーンを黒のマス(黒から見て中央右側のマス)に配置します。


クイーンの初期配置を示すチェス盤。白と黒のクイーンがそれぞれ1段目と8段目におり、向かい合っている。

ルークとビショップの力をあわせ持つクイーンは、盤上で最も価値の高い「最強の駒」です。

キン⁠グ

最も背が高く、上部に十字架があしらわれているのがキングです。各プレイヤーはキングを1つずつ持っており、これを先ほどのクイーンの隣に配置します。白陣営から見て白のキングは中心からやや右側に、黒陣営から見て黒のキングは中心からやや左に位置することになります。


キングの初期配置を示すチェス盤。白と黒のキングがそれぞれ1段目と8段目におり、向かい合っている。

キングはあまり動き回れる駒ではありませんが、ゲームの中で最も重要な駒です。自分のキングがチェックメイトされてしまったら、その時点でゲームは終了となります。

チェックを狙う準備はOK?

チェスをマスターするための第一歩は、自分の駒を理解することから。それぞれの駒がどう動くのかがしっかりとイメージできれば、先を読んだり戦術を立てたりすることもできるようになります。自信を持ってプレイできる日は近いはず⁠♟️