形容詞は名詞を説明するための言葉であることは、ご存じの方も多いことでしょう。形容詞には、記述形容詞所有形容詞指示形容詞などがあります。しかし、1つの名詞に対し、複数の形容詞を使いたい場合はどうなるのでしょうか?

英語の形容詞の並べ方には特定の順序がありますが、この順序はあなたの母語とは異なるかもしれません。でも、このガイドにしたがって少し練習しさえすれば、すぐに使えるようになるはずです!


目次

英語では形容詞は文のどこに入るのか?

形容詞の語順の詳細に入る前に、英語の語順の基本について復習しておきましょう。典型的な英語の文は、通常以下のようなパターンに従います。

主語+動詞+目的語

これは一種の公式ですが、ここからいろいろな形に広げていくことができます。たとえば、主語や目的語は、名詞1語でも、名詞に色々な単語が組み合わさったものでも大丈夫です。


Little kids love cake.
小さな子供たちはケーキが大好きだ。
The little kids in his class love cake.
彼のクラスの小さな子供たちはケーキが大好きだ。
I made two delicious cakes for the class.
私は、クラスのために2つのおいしいケーキを作った。


形容詞は、名詞がなくても、ある種の動詞の後に現れることがあります。「be(~⁠である)」「seem(~⁠に見える)」「look(~⁠に見える)」「get(~⁠になる)」などの動詞がある文では、形容詞が動詞の後に来ます。


Cake is delicious.
ケーキはおいしい
This cake your brother made looks delicious.
あなたの兄弟が作ったこのケーキはおいしそうに見える。

英語で複数の形容詞を使うときには?

時には、形容詞が1つでは足りないこともあります。たとえば、あなたが今食べている「cake(ケーキ)」は「square(四角い)」だけでなく、「delicious(おいしい)」ですよね。名詞を修飾するために複数の形容詞を使いたい場合は、特定の順序で並べる必要があります。

では、それは「Square delicious cake」なのか、それとも「Delicious square cake」なのでしょうか?この質問に答えるには、形容詞のいろいろなカテゴリーがどの順番で並ぶのかを知る必要があります。

「英語の形容詞の並び順」を2列の表で表した一覧表。左の列には「位置+カテゴリー」、右の列には「例」と書かれている。  1.限定詞(たとえば「the」 「a」 「my」 「this」)、2.意見(たとえば 「wonderful」 「boring」 「fun」 )、3.大きさ(たとえば 「big」 「small」 「huge」 )、4.年齢・新旧(たとえば 「old」 「young」 「new」)、5. 形(「round」「flat」「square」など)、6.色(「blue」「red」「white」など)、7.原産・出自(「Australian」「European」「Kenyan」など)、8.材質(「wood」「metal」「silk」など)、9.目的(「cleaning」「cooking」「deciding」など)。 表の下には2つの例文がある。 その中の形容詞はそれぞれのカテゴリーに対応する色で表示され、各形容詞に対しカテゴリー番号が同じ色で表示されている。「We found these cute little blue buttons.(私たちはこれらのかわいい青いボタンを見つけた)」の場合は1、2、3、6の順番で並んでおり、「I love your three beautiful huge new round green Japanese clay cooking pots.(私はあなたの3つの美しい巨大な新しい緑色の日本製の丸い土鍋が大好きです。)」の場合は1、1、2、3、4、5、6、7、8、9の順番で並んでいる。

ケーキを「delicious(おいしい)」と表現するのはその人の意見(優先順位2)であるのに対し、「square(四角い)」は形状を表します(優先順位5)。よって、2つの形容詞の正しい順序は、以下の通りです。

He made a delicious square cake.
彼はおいしい-四角いケーキを作った。

今一度、上の表に従って、形容詞のカテゴリーによる順位をまとめてみます。

順位 カテゴリー 形容詞
1 限定詞 a
ひとつの
2 意見 delicious
おいしい
5 形状 square
四角い

(※注:本記事では、冠詞、指示代名詞、所有代名詞、数詞などの限定詞も形容詞に準ずるものとして扱います。)

形容詞のカテゴリーの順位さえきちんと覚えておけば、いくつ形容詞が必要になっても、迷うことはありません。


We found these cute little blue buttons.
私たちは、これらの-かわいい-小さな-青いボタンを見つけました。

順位 カテゴリー 形容詞
1 限定詞 these
これらの
2 意見 cute
かわいい
3 大きさ little
小さな
6 blue
青い

I love your three beautiful huge new round green Japanese clay cooking pots.
私は、あなたの-3つの-美しい-巨大な-新しい-丸い-緑色の-日本製の-陶土でできた-料理用の鍋が大好きです。

順位 カテゴリー 形容詞
1 限定詞 your
あなたの
1 限定詞 three
3つの
2 意見 beautiful
美しい
3 大きさ huge
巨大な
4 年齢・新旧 new
新しい
5 形状 round
丸い
6 green
緑色の
7 原産・出自 Japanese
日本製の
8 材質 clay
陶土でできた
9 目的 cooking
料理用の

(この例はちょっと極端な例ですが、形容詞がずらりと並んだ眺めを楽しんでください!)

複数の形容詞を使うときにコンマは必要?

上の例から分かるとおり、複数の形容詞を使うときでも、普通はコンマを使いません。ただし、1つだけ例外があります。

💡
2つの形容詞が同じカテゴリーに属する場合、それらの間をコンマで区切る。

たとえば、「funny(こっけいな)」と「interesting(興味深い)」はどちらも意見を表す形容詞なので、「,(コンマ)」で区切ります。

We saw a funny, interesting movie.
私たちは、こっけいで、興味深い映画を見た。

また、同じカテゴリーの形容詞どうしを分ける方法にはもう1つあり、間に「and」を置くこともできます。たとえば、上の文章は次のように書くことが可能です。

We saw a funny and interesting movie.
私たちは、こっけいかつ興味深い映画を見た。

動詞の後に複数の形容詞を付けるときには?

「be(~⁠である)」「seem(~⁠に見える)」「look(~⁠に見える)」「smell(~⁠の匂いがする)」などの動詞の後に複数の形容詞を付ける場合(つまり名詞句を修飾するのではない場合)、その順序はもっと柔軟になります。たとえば、以下の文は、どちらのパターンでも問題ありません。


Her shoes look old and dirty.
彼女の靴は古びて汚く見えた。
Her shoes look dirty and old.
彼女の靴は汚く古びて見えた。

動詞の後に3つ以上の形容詞が続くときには、通常、形容詞どうしの間をコンマで区切り、最後の形容詞の前にのみ「and」を付けます。


Their friend is funny, energetic, and kind.
彼らの友人は、面白く、エネルギッシュで、かつ親切だ。

(ちなみに「and」の前に置くコンマは通称「オックスフォード・コンマ」と呼ばれ、アメリカでは一般的ですが、イギリスではあまり使われません。)

形容詞を使い倒そう!

この世界は感動に満ちています。子犬を見てキュンとしたら「adorable little puppy(愛らしい子犬)」、山で素晴らしい眺めを目にしたら「enormous magnificent mountain(巨大で雄大な山)」という具合に、形容詞を好きなだけ使って、この世界を表現してみましょう!

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