「新しい言語を学ぶのは楽しい!」と感じている方でも、実際に話してみようとすると怖気づいてしまう、ということはよくありますよね😅そこで今回のブログは、スペイン語を学習している皆さんのために「初日から使えて会話に役立つ4つのフレーズ」をテーマにお送りします。これらのフレーズは、新しい言葉を学んだらすぐに組み合わせて使える優れモノです!
Hay
「Hay~」は「~がある」を意味し、これ1つで無数の状況を言い表せる便利な表現です。
その直後に来る言葉:名詞
- Hay una fiesta hoy.(今日はパーティーがあります。)
- Hay dos camas en la habitación.(部屋にはベッドが2つあります。)
- No hay tenedores.(フォークはありません。)
- Hay un búho enorme en el comedor.(食堂に巨大なフクロウがいます。)
疑問文の作り方: 肯定文にハテナをつけ、文の最後に声の調子を上げるだけOK。つまり、 今日はパーティーがありますか?」は「 ¿Hay una fiesta hoy? 」です。
ココがポイント:人によって受け止め方は違うとは思いますが、実は「Hay」は、スペイン語の中ではかなり変わった単語です!他の動詞のように活用せず、現在形は常に「Hay」となります。また例文にあるように、「Hay」は不定冠詞「un」や「una」の付く名詞単数形、または名詞の複数形と一緒に使うことができますが、定冠詞の「el」や「la」の付く名詞とは組み合わせることができません!
Necesito
「Necesito~」は「私は~を必要としている」という意味の動詞で、名詞(モノ)とも動詞(コト)とも組み合わせることができ、とても使いやすい表現です。
その直後にくる言葉:名詞または動詞の原形
- Necesito ayuda.(私は助けを必要としています。)
- Necesito más información.(私はより詳しい情報を必要としています。)
- No necesito un suéter.(セーターはいりません。)
- Necesito caminar un poco más.(私はもう少し歩く必要があります。)
疑問文の作り方:他人に必要なものを尋ねる場合は、「君は~を必要としている」という意味の「necesitas~」か、もっと丁寧に言うなら「necesita~(あなたは~を必要としている)」を使います。つまり、「水、要る?」ならば「¿Necesitas agua?」です。
ココがポイント:スペイン語の動詞「necesitar」は、語尾が「~ar」の動詞グループに属します。他のスペイン語の動詞と同じように、この動詞も「~ar」という語尾を取ってから、新しい語尾を付けます。上に挙げた例の場合、主語が「私」ならば「~o」という活用語尾が付き,「necesit~+ ~o」で「necesito」となるわけです!
Tengo que
「Tengo que~」というフレーズは、「tengo(私は持っている)」と「que(~することを)」の2つの言葉からできています。しかしこの2つが一緒になると、「私は~をしなければならない」という意味になります。
その直後にくる言葉:動詞の原形
- Tengo que regresar hoy.(私は今日戻らなければなりません。)
- Tengo que practicar español.(スペイン語を練習しなければなりません。)
- No tengo que comer ahora mismo.(今すぐ食事を取らなければならないわけではありません。)
- Tengo que salir a las 4.(4時に帰らないといけないんだ。)
疑問文の作り方: 誰かに「~をしなければならないの?」と尋ねるには、「tienes que~」(より丁寧に尋ねるなら「tiene que~」)を使います。よって「4時に出発しなければならないの?」と質問するのならば「¿Tienes que salir a las 4?」となります。
ココがポイント:動詞「tener(持っている)」は不規則動詞なので、活用を覚えるのが少し大変です。一気にすべて覚えようとせず、「『私は』のときは『tengo』」「『君は』のときは『tienes』」のように、1度につき特定の人称だけを練習するのも1つの手だと思います!
Me gustaría
「Me gustaría~」というフレーズは、無礼な印象を与えずに「~がしたいです」「~が欲しいです」と言いたいときに使う表現です。よく似た表現に「Me gusta~(私は~が好きです)」がありますが、「gusta」を「gustaría」に変化させることによって、より礼儀正しい感じを出すことができます。学習を始めたばかりの方にも、とても使い勝手の良い表現です!
その直後にくる言葉:動詞の原形(名詞も文法的にはOK。ただし会話でよく耳にするのは動詞の原形です)
- Me gustaría ir al centro.(中心街に行きたいんですが。)
- Me gustaría comprar un boleto.(チケットを買いたいのですが。)
- No me gustaría salir temprano.(早く出発するのは避けたいのですが。)
- Me gustaría conocer la ciudad.(市内を見て回りたいのですが。)
疑問文の作り方:相手が何をしたいかを尋ねたい場合、親しい間柄ならば「me」を「te」に、より礼儀正しくするならば「le」に置き換えます。よって「映画に行きたい?」は、「 ¿Te gustaría ir al cine?」です。
ココがポイント:この短いフレーズの裏には、実はかなり複雑な文法が潜んでいます!学習が進めば、最終的に文法的な構造を理解できるようになりますが、初心者は細かい部分はあえて気にせず、このフレーズを「言い回し」として使っても問題ありません。(ちなみに文法オタクの方のために一言付け加えておくと、「me」は間接目的語として使われる代名詞で、「~ía」という語尾は動詞の条件法の活用語尾です。)
もっと知りたい?続きはアプリで!
今回紹介したフレーズは、あくまで始めの1歩です。最初のうちは、なかなか会話が成立しなくても、そこで焦る必要はありません!(だからこそ、Duolingoのスピーキング練習は、段階を踏んでスキルを身につけていくように設計されています。)練習を続けて行けば、動詞「gustar」のしくみや、英語のbe動詞に相当する「ser」と「estar」の使い分けなど、スペイン語の構造を深く理解することができるようになるでしょう。スペイン語の発音を磨くエクササイズもあります。頑張りましょう!