皆さんはトリビアネタが好きですか?私たちDuolingoのスタッフは、雑学や豆知識が大好きです!職場が変わり同僚と仲良くなるきっかけを探している人も、あなたの無限の知識で友達を驚かせたい人も、今回のブログは必読です。会話が弾むこと間違いなしの、言語にまつわる7つの驚くべき事実をご紹介!
事実1:口笛で会話する人がいる
なんと世界のあちこちに、口笛だけで会話できる言語があります!口笛の音は人間の声よりも遠くまで届くため、世界各地(主に山岳地帯など)で、長距離コミュニケーション手段として口笛言語が発達しました。それにしても、口笛だけでどうやって単語や音を区別するのでしょうか?実は、声による発音と同じく、口の形、舌の位置、音の高さやリズムなどの特徴によって、口笛も変化させているのです。
事実2:「アロハ」のアルファベットは少なめ
言語によって使用する音の種類と数は大きく異なるため、使用する文字の種類が多かったり少なかったりするのも当然です!言うまでもなく、どの文字(または音節)にどの音を一致させるか、あるいは各文字にどんな意味を与えるかも、言語によって千差万別です(ちなみに英語は、アルファベットがどれだけややこしくなれるかを示す良い例です!)。
例えばハワイ語は、英語をはじめとする他の言語よりも、圧倒的に音の種類が少ないのが特徴です。そのためハワイ語のアルファベットは12文字しかありません!そして、英語は1つの文字に複数の発音が対応することがありますが、ハワイ語の12文字の発音はごく単純で、文字通りです。
事実3:「th」の発音はみんな苦手
音と文字の特殊な組み合わせと言えば、英語の「thanksgiving」や「theater」の「th」。実はこれ、世界の言語の中でもかなり珍しい音です。英語学習者の多くがこの音で苦労するのはそのためです(何しろ、母語に存在しない音ですから)。しかも英語の方言の中にさえ、「th 」の音を「f 」や「t 」のような他の音に置き換えるものが沢山あるのです。たとえばロンドンのコックニー方言では、「thank you」を「fank you」と発音します!
事実4:手話はマルチタスク
口を使って話す言語しか勉強したことがない人は、単語や文節は一つずつ発していくものだと思っています。まず「その」と言い、次に「猫が」といい、その次に「あくびをした」と言った具合。しかし手話では、複数の単語や文節を同時進行で発することができます。手話は両手に加えて表情や体も使ってコミュニケーションをとるので、一度に複数の単語を表現することは決して珍しくありません!なんと、左手はある単語を、右手は別の単語を、そして両手の間の動きで第3の意味を表現するといった、驚異的なマルチタスクが可能なのです。
事実5:「1を聞いて10を知る」では足りない
皆さんの多くは、10進法か20進法で物を数えていることでしょう。もっともこの2つのシステムが混ざった数え方もあり、 フランス語では80まで10進法ですが(10、20、30など)、80で突然、20進法が現れます(80はフランス語で「20かける4」を表す「quatre-vingt」です)。しかしこの世には、この2つ以外にも、多種多様な数え方が存在します!パプアニューギニアのオクサプミン族の言語では27進法を使い、大きな数は27の塊にグループ分けします。1から27までの数字に相当する単語は27の異なる体の部位に由来し、右から左に向かって数えるため、たとえばオクサプミン語で「兄弟が1人いる」と伝えたければ「親指(tipun)の兄弟がいる」と言います。では、卵を15個買いたい場合は?...数字の15は左目に相当するため、「反対側の目(kin tən)の卵をください」となります!
事実6:「紫信号」を渡る人もいるのかもしれない
世界のどの言語にも、基本色彩語(最も単純で直接的な色彩を表す言葉)というものがあります。たとえばマッシュポテトを「白い」と表現すれば基本色彩語を使用していることになりますが、「淡黄色」と言うなら、それはもはや基本色彩語ではありません。この基本色彩語は一種の階層構造を持っているようです。基本色彩語の中でも、黒、白、赤などの色は多数の言語で共通しているため、下層(つまりより基本的な位置づけ)にあると言えるでしょう。たとえば次のように階層を分けることができます。
階層0:黒、白
階層1:赤
階層2:緑または黄色
つまり、ある言語に緑を表す単語があれば、必ず赤、黒、白を表す言葉もあるはずです。より上位(基本的でない)色である緑を表す単語がない言語には、青や紫などの色を表す単語もない可能性が高いのです。もちろん、そのような言語の話者が6色以上の色を区別できないということではなく、ただ、色々な表現を駆使して色調を説明しなければならないということです!英語、スペイン語、フランス語は基本色彩用語が豊富な言語ですが、もっと多い言語もあり、ハンガリー語では2種類の赤色にそれぞれ違った名前があり、ロシア語には青を表す基本色彩語が2つあります。
事実7:「茶」か「ティー」か?
「Chai tea(チャイ・ティー)」を日本語訳すると「お茶・お茶」となってしまうことはご存じでしょうか?このおなじみの飲み物の背後には、興味深い言語的歴史があります!世界には、お茶のことを「tea」やそれに似た発音で呼ぶ言語と、「chai」または類似の発音で呼ぶ言語の2系統があり、この分断は、香辛料貿易の時代にまでさかのぼります。お茶をどう呼ぶかは、各国が茶の取引をどの交易ルートで行ったかによって決まりました。北京語の「Ch'a」が日本語(茶)、ロシア語(чай chai)、ペルシャ語(cha)、ギリシャ語(tsai)、アラビア語(shay)、トルコ語(çay)として定着する一方で、「tea」は厦門(アモイ)で使われていた呼び名をもとに、オランダ東インド会社によってヨーロッパに広まりました。フランス語で「thé」、スペイン語で「té」、ドイツ語で「tee」と呼ばれるのはそのためです。
これであなたも言語トリビアマスター!
いかがでしたでしょうか?ぜひ、会話を盛り上げるのに活用してくださいね。