ドイツ語学習者の皆さん、そして、これから始めようと思っている皆さん、ドイツ語の世界へHerzlich willkommen(ようこそ)!ドイツ語と聞くとドイツ、ビール、ソーセージを連想するかもしれませんが、(当然ながら)それだけではありません。ドイツ語は、ヨーロッパ各地の複数の国や地域で公用語として使われており、東欧、ブラジル、ナミビア、さらにはイタリアの南チロル地方などでも、少数言語としての地位を保っているのです!

そして世界中の人々が、世界最高峰の映画、優れた自動車工学、あるいは伝説のF1レーサーやひいきのサッカーチームなどなどを理由に、ドイツ語を学ぶことに熱意を燃やしています。

  • ドイツ語は世界で5番目に学習者が多い言語です。
  • ドイツ語はナミビアおよびボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、セルビア、スロベニアをはじめとする南東ヨーロッパ全域で第1位の学習言語です。さらにチェコやハンガリーからモルドバ、トーゴに至る20カ国でも第2位に!意外なことに、オーストリアとドイツでも、ドイツ語の学習者人口は語学全体のうち第2位を占めています。なぜなら、観光客から駐在員、さらには政治的な事情で避難してきた人々が熱心に学んでいるからです。
  • Duolingoでは、27種類の言語のUIでドイツ語コースを提供しており、最も規模が大きいのが英語話者向けドイツ語(学習者数1870万人)、続いてロシア語話者向けドイツ語(同305万人)、スペイン語話者向けドイツ語(同294万人)、フランス語話者向けドイツ語(同192万人)となっています。

俳優クリストフ・ヴァルツ、コメディアンのエニッサ・アマニ、アルベルト・アインシュタイン、化学者から首相に転身したアンゲラ・メルケル、ターミネーターから州知事に上り詰めたアーノルド・シュワルツェネッガー、あるいはアメリカ五輪選手リンゼイ・ボンに刺激を受けてドイツ語を学びたいと思ったなら、ドイツ語は学ぶ価値のある素晴らしい言語です!

ドイツ語について知っておくべきこと

ドイツ語はゲルマン語族に属する言語です。つまり、英語、スウェーデン語、オランダ語など多くの言語を含むグループの一部であり、フランス語やロシア語などの他のヨーロッパ言語とはどちらかというと遠い関係にあります。英語がある程度身に着いた人ならば、ドイツ語の語彙や文法に多くの類似点を見つけることができ、学習を楽しく効率的に進めることができるでしょう!たとえば、ドイツ語の「Hund(犬)」は英語の「Hound(猟犬)」と関連しています!その他、ドイツ語を始める際に知っておきたいことを以下にまとめてみました。

  • ドイツ語には、文法上の性が3つあります。ドイツ語では、すべての名詞に文法上の性があり、男性名詞・女性名詞・中性名詞の3つのカテゴリーに分かれます。どの名詞がどの性に属するかを覚えるための手がかりとなるパターンも、たくさんあります。
  • ドイツ語には、名詞に関わる4つの格があります。ドイツ語では、名詞が文の中でどのような役割を果たしているか(たとえば、動作を行う側なのか、何かを受け取る側なのか)によって、名詞は4つの格のいずれかに置かれます。ドイツ語の4つの格は、主格、対格、属格、与格です。名詞の格は通常、形容詞や冠詞(英語の「the」や「a」のような語)など、名詞に結びつく語に表れます。
  • ドイツ語の語順は、英語とよく似ています。多くの種類の文では、英語とほぼ同じ語順でドイツ語の文を作ることができます。ただし、大きな例外が1つあります。それは動詞に関する追加のルールがあり、動詞は文の中で特別な位置に置かれる、という点です。
  • ドイツ語と英語の音は、かなりよく似ています。実は、ドイツ語と英語は、ほとんどの音を共有していることをご存じでしょうか。ドイツ語には、英語にはない音がいくつかあるため、それらは新しく学ぶ必要がありますが、「ドイツ語は荒々しい」「勇ましく聞こえる」などといった評価は、結局のところ聞き手の主観によるものです。
  • ドイツ語は、驚くほど長い単語があることで知られており、それもまたドイツ語の面白さのひとつです。幸いなことに、「Kraftfahrzeug-Haftpflichtversicherung(自動車保険の一種)」のような一見とても長い単語も、実は複数の小さな単語が組み合わさってできています。そのため、慣れてくれば、それらを自分で分解して意味を理解できるようになります。
  • ドイツ語には、短くて詩的な単語もたくさんあります。また、日本語ならば文章を書き連ねないと表せない複雑な感情や状況を、非常にコンパクトな単語ひとつで表現できることでも知られています。たとえば「Weltschmerz(直訳すると『世界の痛み』)」は、周囲の世界や、その世界が自分の感情的・知的な欲求を満たしてくれないことに対して感じる、憂うつさや不満、虚しさといった感情を表す言葉です。
  • ドイツ語を学ぶと、英語で不思議だった点が、スッキリと解明されることがあります!たとえば、「goose」の複数形が「geese」になるような、英語の少し変わった複数形に疑問を持ったことはありませんか。ドイツ語を学ぶと、その理由がわかります。ドイツ語では、名詞を複数形にする際に、語尾を追加するだけでなく、母音を変化させることがあるのです。

ドイツ語の学習方法

初めてドイツ語を学びたい方にも、あらためて新鮮な気持ちでドイツ語に戻りたい方にも、ドイツ語を練習し、語学を日常生活の一部にする方法はたくさんあります。

  • 専門家が作成したコースで、ドイツ語を学びましょう。Duolingoのドイツ語レッスンは、学んだことをすぐに使えるようになることを目的とした国際基準に沿って設計されています。各レッスンでは、読む書く聞く話すといった練習を通して、語彙・文法・発音を総合的に学びます。さらに、学んだばかりの言語でもリスニングやリーディングの練習ができるように、楽しくて(意外なオチもある)短いストーリーも用意されています。
  • ドイツのテレビ番組を楽しんでみましょう。ドイツ映画は、エッジの効いた前衛的な作品が多いことで知られており、優れたテレビドラマや映画が数多くあります。最初は英語字幕付きで視聴し、語学力が伸びてきたらドイツ語字幕に切り替えるのがおすすめです。おすすめ作品としては、「Dark/ダーク」、「Deutschland 83/86/89」シリーズ、「バビロン・ベルリン」、「クレオ」、「善き人のためのソナタ」、「THE WAVE ウェイヴ」などがあります。また、第二次世界大戦や、現代におけるトルコ系ドイツ人移民が直面する課題など、政治的・社会的に難しいテーマを扱った優れた映画も多く見つかります。ウォルフガング・ペーターゼン監督の「U・ボート」や、ファティ・アキン監督作品全般、特に 「愛より強く」をぜひ探してみてください。
  • ドイツ語の音楽もぜひ探してみてください。音楽を聴くことは、ドイツ語や、ドイツ語圏の文化に浸るための素晴らしい方法であり、特に初心者にとってはとても効果的です。SpotifyにあるDuolingoのドイツ語プレイリストをチェックしたり、AnnenMayKantereit(アンネンマイカンターライト)、Silbermond(ジルバーモント)、Die Toten Hosen(ディー・トーテン・ホーゼン)、Namika(ナミカ)、Herbert Grönemeyer(ヘルベルト・グレーネマイヤー)、Lea(レア)などの楽曲を集めて、自分だけのプレイリストを作ったりするのもおすすめです。また、ジャンルや言語の境界を越える、多彩で魅力的なドイツ語ラップやヒップホップも数多くあります。Seeed(シード/ソロでは Peter Fox〈ピーター・フォックス〉)、Cro(クロ)、Culcha Candela(カルチャ・カンデラ)、Apsilon(アプシロン)、Casper(キャスパー)、Nina Chuba(ニーナ・チューバ)、Marteria(マルテリア)などもぜひ聴いてみてください。そして、歌詞を聞くのではなく、しばらくドイツ語の響きそのものを感じてみたいという場合には、ベートーヴェンやモーツァルト、あるいはKraftwerk(クラフトワーク)や Robin Schulz(ロビン・シュルツ)などのドイツのエレクトロニックバンドも選択肢になります。
  • ドイツ文学の古典や、最近の作品を読んでみましょう。実は、すでに馴染みのあるドイツ語文学が意外と多いことに、驚くかもしれません。すでに内容を知っている作品を新しい言語で読むことは、語彙力と自信を高めるのにとても効果的です。グリム兄弟の童話や、もともとドイツ語で書かれた「はてしない物語」を読んで、どれくらい理解できるか試してみましょう。初めて読む作品としては、Die Entdeckung der Currywurst(邦訳:カレーソーセージをめぐるレーナの物語)、Herr Lehmann(ヘル・レーマン)、Dunkelblum schweigt(ドゥンケルブルムは沈黙する)、あるいはゲーテやシラーの古典詩もおすすめです。また、グラフィックノベル(コミック)も、学習を始めたばかりの人にとって良い選択肢です。Kinderland(キンダーラント)や Berlinoir(ベルリノワール)もぜひチェックしてみてください。
  • ドイツ語圏の人々が実際に楽しんでいることを、片っ端から試してみましょう。語学力が伸びてきたら、ドイツ語圏で話題になっている音楽やメディア、SNSアカウント、本などを探してみてください。これは語学力の向上に役立つだけでなく、文化理解を深めるうえでも非常に効果的です。ドイツのTikTokクリエイターによる短時間の言語インプットと、複数シーズンにわたるテレビドラマのような、じっくり取り組むコンテンツを組み合わせるのもおすすめです。お気に入りのポッドキャストを探しているなら、Spotify初の独占配信ポッドキャストであるFest & Flauschig(フェスト・ウント・フラウシヒ)もぜひ聴いてみてください。

言葉を学ぶとは、新しい人や場所、文化とのつながりを築くことに他なりません。ドイツ語を学ぶことで、世界がぐっと身近に感じられるようになります。上で紹介したマテリアルを活用すれば、この学びの道のりは「やらなければならないこと」ではなく、わくわくする冒険のように感じられるはずです!