フランス語を学ぶのであれば、フランス語のアルファベット(l’alphabet)も覚える必要がありますよね。アルファベットは基本中の基本であり、各アルファベット単体の名前や、いつ、どのように使われるかを学ぶことも重要です。
今回のブログは、フランス語のアルファベットとその使い方を把握するためのまとめです!
フランス語のアルファベットとは?
英語と同じく、フランス語のアルファベットも26文字です。ただし、それぞれ名前も発音も違います!
| 文字 | 文字の名前 | この文字を使う単語の例 |
|---|---|---|
| A, a | a | arbre 木 |
| B, b | bé | bleu 青色 |
| C, c | cé | canard カモ |
| D, d | dé | déjeuner 昼食 |
| E, e | e | escargot カタツムリ |
| F, f | effe | fleur 花 |
| G, g | gé | gâteau ケーキ |
| H, h | ache | hibou フクロウ |
| I, i | i | idée 考え |
| J, j | ji | jour 日 |
| K, k | ka | kilomètre キロメートル |
| L, l | elle | lion ライオン |
| M, m | emme | maison 家 |
| N, n | enne | neige 雪 |
| O, o | o | orange オレンジ |
| P, p | pé | papillon 蝶 |
| Q, q | qu | question 疑問 |
| R, r | erre | rouge 赤 |
| S, s | esse | soleil 太陽 |
| T, t | té | table テーブル |
| U, u | u | univers 宇宙 |
| V, v | vé | ville 市・町 |
| W, w | double vé | week-end 週末 |
| X, x | ixe | examen 試験 |
| Y, y | i grec | yeux 目 |
| Z, z | zède | zèbre シマウマ |
大文字はles majuscules、小文字はles minusculesです。ここで、英語を知っている皆さんに注意していただきたいのは、英語では頭文字を大文字とし、フランス語では大文字にしないケースが沢山あるということです!日や月を表す単語、そして国籍や宗教に関する形容詞は、これらの単語が文頭に来ない限りは、頭文字を小文字とします。そのため英語の「a Friday in June(6月の金曜日)」はun vendredi en juinに、「my French friends(私のフランス人の友達)」はmes amies françaises に、そして「a Jewish recipe(ユダヤ料理のレシピ)」はune recette juiveになります。
ちなみに、「文字」という言葉はフランス語でlettreと言い、これは女性名詞のため不定冠詞「une」をつけます。一方、アルファベットの各文字は男性名詞として扱われ、たとえば、Mon prénom commence par un O (私の名前はOで始まります)のように、「O」の前には男性定冠詞の「un」を付けます。
フランス語には合字、つまり実際には2つの別々の文字がくっついた文字が2種類あります。その1つが「Æ(小文字はæ)」で、a-e lié(結びついたaとe)、e-dans-l’a(aの中のe)、またはa-e entrelacé(からみあったaとe)と呼ばれていますが、この文字を使う単語はごくわずかです。もう1つの「Œ(小文字はœ)」はsœur(姉妹)、œil(目)、bœuf (牛肉)などの一般的な単語にも使われており、o-e lié(結びついたoとe)、e-dans-l’o(oの中のe)、またはo-e entrelacé(からみあったoとe)と呼ばれます。
アクセント記号
フランス語のアルファベットにはさまざまなアクセント記号があり、それらは正しくフランス語を書くのに重要です!アクセント記号の中には、特定の文字の発音に影響するものもあれば、昔のスペルの形やフランス語に借用された外来語の名残であるものもあります。また、母音を大文字で書くときにはアクセント記号を省略することがあるので、注意してください。
É, é
フランス語のアクセント記号のひとつ、accent aigu(アクサン・テギュ)は、「e」を国際音声記号の/e/のように発音する、という意味です。たとえば、il parle (彼は話す)とil a parlé(彼は話した)の違いに注目してください。このアクセントは、フランス語では「e」にしか使いません。
È, è
これはaccent grave(アクサン・グラーヴ)と呼ばれるもので、「e」の文字の上によく見られ、その場合は発音が/ɛ/(たとえば、英語ならば letのe)であることを意味します。とはいえ、「é」と「è」の違いは、日本語話者には聞き取りにくいかもしれません!pré(畑)とprès(近く)の違いをよく聴き比べてみてください。
また、日常的に使われる単語の中にも「o」や「u」の上にこのアクセントが付くものは多くあり、さらにà(~へ)、là(あそこ)、où(どこ)などの重要基本単語でも使われています。このアクセントは発音を変えるものではなく、これらの単語を他の単語と区別するためだけに存在します。上記の例は、アクセントなしだとa(彼/彼女は持っている)、la(女性名詞の単数形につく定冠詞)、ou(または)となります。
Ê, ê
このaccent circonflexe(アクサン・シルコンフレックス)は、あらゆる母音の上に現れ、それぞれâ、ê、î、ô、ûとなります。方言によっては「â」と「a」の発音が変わる(châteauとchatのように)ことがありますが、「â」と「a」を同じように発音する人もいます。「ê」と「è」は同じ音なので、prêt(準備ができている)と「près」は同じように聞こえますが、「pré」とは異なるはずです。.
Ë, ë
フランス語でtréma(トレマ)と呼ばれるこのアクセント記号は、「ë」「ï」「ü」「ÿ」などほとんどの母音で見られますが、「a」や「o」に付くことはありません。一般的には古いフランス語のスペルや他の言語から借用した単語の名残であることが多いのですが、まれに、maïs(トウモロコシ)とmais(しかし)、Noël(クリスマス)とmoelle(骨髄)のように母音の発音を変化させることがあります!
Ç, ç
この尻尾のような記号はcédille(セディーユ)と呼ばれ、「c」が「k」の音ではなく、「s」の音を出すことを示すために「c」の下に使われます。フランス語では、「a、o、u」の前の「c」は基本的に「k」の発音をし、これがあるときにだけfrançais(フランス語)、leçon(レッスン)、reçu(領収書)のように「s」の発音となります。一方「e、i」の前の 「c」はもともと「s」の発音をするのが基本のため、この2文字の前で「ç」を見かけることはありません。
フランス語のアルファベットはどんなときに必要?
自分の名前などのスペルを言うときには、1文字1文字に対しポピュラーな単語の例を挙げて説明することがよくあります。電話ごしや雑音が多い場所での会話では、しばしばt とd、fとsなどが聞き間違えられてしまうからです。
たとえばダフネという名前の人ならば、D comme dauphin, A comme abricot, P comme Pierre, H comme hôtel, N comme Nicolas, E comme Élisabeth(イルカのD、アプリコットのA、ピエールのP、ホテルのH、ニコラのN、エリザベートのE」)という具合にスペルを伝えます。
フランス語のアルファベットにまつわる豆知識
アクセント記号の「^」(accent circonflexe/アクサン・シルコンフレックス)は、常に母音の発音を変えるわけではありませんが、単語の意味を知る手がかりになります!多くの場合、何らかの文字(特に「s」であることが多い)が、フランス語の進化のある時点で消えてしまったことを示唆するのです。たとえば、フランス語のhôpital(病院)は英語でhospital、forêt(森)はforest、そしてtâche(仕事)はtaskです!
フランス語の発音で最もびっくりされることが多いのは、oiseau(鳥)、noir(黒)、choix(選択)のように、「o」と「i」の組み合わせをoiと発音することです(もっとも、フランス語の発音特有の面白ネタは他にも色々あり、よくネットで話題になっているのですが)。多くの場合、この2文字のつづり(専門用語で「digraph」 と呼ばれます)は、ラテン語の強勢のある「e」に由来し、現在の発音に至るまでに長い変遷をたどってきました。その過程で起こったおおよその音の変化は、次の通りです。
e > ei > oi > we > wa
話し言葉と書き言葉の関係によくあることですが、上記の音の変化は何世紀にもわたって起こり、発音が変化するたびに単語のスペルも変わってきたわけではありません。それが、現在の発音にスペルとのズレがある理由です!とはいえフランス語はこれまでに何度もスペルの改訂を行ってきたので、いつかはアカデミー・フランセーズが「oi」で始まる単語を「wa」と綴ると決定する日が来るかもしれません。実際、フランス語由来の語彙を取り入れた多くのクレオール語(その代表例がハイチ・クレオール語です)では、すでにそのように表記されています。
面白い!と思ったら今日から始めてみよう
さあこれで、あなたもフランス語のアルファベットの達人です。ぜひ、その知識を実際に使ってみましょう!自分の名前のスペルを読み上げてみたり、他のまとめ記事を活用したりして、フランス語のスキルをどんどん磨いてくださいね。
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