語学を学習する人の一部は、本当に明確な動機を持っています(たとえば、マネスキンがユーロビジョンで優勝したのを見て、Duolingoのイタリア語コースを始めた人は大勢います)。しかしどの言語を学ぶか決めかねている人も沢山います。Duolingoアプリには40種類もの言語があり、どれを選べばよいかわからない場合、まずは「学びやすい」言語から始めようと考える人もいるかもしれませんね。では、どんな条件を備えた言語が「学びやすい」のでしょうか?
というわけで、今回のブログでは「学びやすい」言語について考察してみました。次にどの言語を勉強するか決めるときの参考にしてください!

言語を学ぶ目的をはっきりとさせる
| 言語を学ぶ目的は、1つではありません。外国に旅行して現地の言葉で話してみたい、特定の言語を使用する仕事をしたい、またはオリンピック中継 を開催地の言語で見たいなど、人それぞれのはずです。 「簡単そう」「難しそう」を基準にするのではなく、自分自身の個人的な目標を最優先してください!新しい言語で自信を持ってきちんとコミュニケーションできるということは、必ずしも完璧な文法やネイティブのようなアクセントを持っていることを意味するわけではありません。多くの場合、「難しい」言語でも、意思疎通レベルの会話ならば比較的簡単に身につけることができるものです |
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「簡単」か「難しい」かは、すでに知っている言語によって変わる
私たちは、新しい言語を学ぶときに、語彙や文法において、母語からの転移(たとえば日本語の語順のままスペイン語の単語を並べてしまうなど)を起こしがちです。それどころか、発音や手の形・動き(手話の場合)、敬語のルール、単語の概念や意味(たとえばコップとグラスとマグカップの違いや、青色と緑色の境界はどこか、など)といった性質も転移します。言語間で性質が似通っていれば転移は役立ちますが、まったく異なる場合は、足を引っ張る原因となります。
いつ、どのように言語を学んだか によっては、脳が第二言語を他のすべての言語の共通テンプレートとして扱ってしまう可能性すらあります。第三言語や第四言語の学習中には、むしろ、第一言語よりも第二言語の性質が転移しやすいのです。
言語には「やさしい部分」と「むずかしい部分」が混在している
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言語には、音・意味・語順・丁寧さなど多くの側面があります。そのため、新しい言語を学ぶときにはある側面では簡単なのに、別の側面では難しいといったことが起こります。 たとえば英語話者にとって、日本語の音は(比較的)なじみやすいかもしれません。中国語やベトナム語のような声調がないからです。しかし、日本語の三つの文字体系(ひらがな・カタカナ・漢字)や、英語とはまったく異なる敬語の仕組みや語順は、難しく感じることでしょう。一方、英語話者にとって中国語は音声面で非常に難しい言語ですが、動詞の活用がないため、スペイン語で苦しんでいる英語話者はむしろ「ほっとする」かもしれません。 |
「学びやすさ」は環境や動機にも左右される
言語の学びやすさは、学びに必要な材料をどれだけ簡単に入手できるかにも左右されます。学習の教材となりうるもの(アプリ、授業、公園での会話、映画など、どんなものでもかまいません)を「インプット」と呼びますが、この量が多いほど有利なわけです。たとえばソウルに住む英語話者の場合、韓国語よりもスペイン語のほうが取りつきやすいかもしれませんが、スペイン語のインプットを得るよりも、韓国語のインプットを得る方がはるかに簡単で、しかも質が高いといったことが起こりえます。
さらに、外国語の能力を高いレベルにまで持って行くには長い時間がかかるため、強い動機づけが必要です。たとえばノルウェー語は日本語話者には難しいとされる言語ですが、大学院に進学したいなどの理由でモチベーションが高く維持されていれば、何カ月も続ける理由のみつからない「簡単な」言語よりも、ノルウェー語を続けるほうが簡単でしょう。
人は、自分がよく知っている言語に似た言語を簡単と感じる
たとえば英語話者にとっては、スペイン語やドイツ語などの欧州言語は、英語とのつながりがないアラビア語や中国語よりも学びやすい傾向があります(もっとも、世界に100以上ある孤立語=親戚関係のない言語の話者は、残念ながらこの恩恵を受けられないのですが🥲)。
ただし、その英語ですら、それなりの困難を抱えています。たとえば英語はドイツ語よりもフランス語とのつながりが強いと思われがちですが、実際には英語はゲルマン語派に属し、フランス語はラテン語から派生したロマンス語で、スペイン語やイタリア語と共通の祖先を持っています。それでも、地理的な近さや歴史的な侵攻の影響で、英語の語彙にはフランス語からの借用語が非常に多く存在します。そのため、文法的には英語はドイツ語に近いものの、語彙の面ではフランス語に似ているというややこしい状況になっているのです。

どんな言語を学ぶにしても、最も大切なのは継続です。自分にとって現実的で個人的な目標を立て、少しずつでも長期間続けられる学習習慣を作りましょう。そして、長く学び続けるためのヒントもぜひチェックしてみてください!

